2009-01-01から1年間の記事一覧

連結納税と組織再編そしてMA

いきなり飛躍してしまうが、相対性理論のすごいところは「まったく別物と思われていたエネルギーと質量に関連性がある」ことに気付いたことにあるそうだ。 いつも物理は再試を受けて単位をもらっていた私には、なんとも「わかったようでわからない世界」だ。…

経営者は節税できるか(その4)

連休を利用して、メーカー時代の恩師のお宅に訪問させていただいたのですが、ひとり飲んだくれてしまったようです(反省) 「最近のブログは、あまりよくないね〜。でてくる本が・・・」 人って「いたいところを突かれると」冷静さを失います。 てなわけで、…

経営者は節税できるか(その3)

昨日は全国販売促進学会の全国大会で終日お勉強でした。 中小企業診断士仲間の集まりですが、みなさん熱心で勉強好きです。 怠け者の私は論文発表を聞いているだけのですが、健康管理のために懇親会でビール酵母を大量に摂取したため今日は少し疲れ気味です(…

経営者は節税できるか(その2)

(先週から続く) 弐 所得を減らす 1.給与所得を減らす 給与所得を減らすことは可能でしょうか。 給与を下げると給与所得は減りますが、それでは意味がありません。 給与は「給与所得控除」という制度で「収入で自動的に所得が決まる」ため現実的には不可…

経営者は節税できるか(その1)

今日はベリベリビジー。でも書きます。早速、本題。 はじめに 誰しも余分な税金は払いたくありません。 でも「うまい儲け話」が、ほとんど詐欺のように「自分だけが得をする節税策」はありません。 巷には節税をうたった本が星の数ほどありますがほとんどが…

とほほな確定申告

税理士のくせに、いや税理士だから確定申告の時期は憂鬱になる。 日本人は「確定申告」で税金を納めるという慣習がない。 戦費調達のために始まった「源泉徴収制度」に慣れきってしまったためだ。 確定申告は、本来は「納めるべき税金」を精算するだけの話の…

天下の暴論・税制改正

昔は4月といえば春闘でした。 昔懐かし「週刊新潮のスキャンダル戦後史」という本を読んでいたら、昭和49年の記事に「交通ゼネストに新聞が書かない、もう一つの国民の声」というのがありました。 おおお、懐かしいですね。 昔は「国鉄」がよくストをやっ…

上場株式の配当と税金

居酒屋でお金持ちと税理士(私じゃありませんよ)が税金の話をしているようです。 私は耳がダンボ(古いか・・)です。 お金持ちA「ある上場会社の株式をもっているんですが、配当の源泉税は10%ですよね? 何故か20%も控除されているんですよ」 税理…

なぜ金融危機になったのか

桜の季節になりました。 不景気な中でも「今年も綺麗だな」という、素朴な喜びってありますね。 せめて、その感覚は持ち続けたいものです。 ところで、不景気になったきっかけは金融危機でした。 なぜ金融危機になっったのでしょう。 素人の理論ですがこんな…

時価のない株式の売買

Q会社の株を息子に譲渡したいと思うのですが税金はどうなりますか? A未上場の株を売るときは所得税と贈与税のふたつの税金を検討する必要があります。 所得税は売買代金の額(譲渡対価の額)を収入金額として所得計算します。 低額譲渡(著しく低い価額)…

例えばこんなこと

仕事で、どんなことを悩んだりしているかというと・・例えばこんなこと ・仕入のときにお金ではなくポイントで支払う 仕入の計上時期はいつなんだろ いくらで仕入を計上すればいいんだろ ・香港の法人から国内の土地を買った 源泉を預かる義務はあるんだろう…

活きたお金とゾンビになったお金

中古の賃貸マンションを借入で5つ買う。 ひとつ2千万円で総額1億円。 年間の賃貸料は1千万円。 世田谷に戸建てを購入する。やっぱり1億円。 こちらは、ひたすらローンを払うだけ。 賃貸マンションは、家賃が入ってくる限り投資額以上のお金を産み続ける…

法人成りってなんだ?

法人成りとは、個人で営んでいる事業について、会社を創って事業を個人から会社(法人格)に変更することをいいます。 事業者は、個人事業者から会社の代表取締役に変わります。 今までは、事業の儲けが事業者のものでしたが、法人成りすると自分の創った会…

海外投資の税金

Q 香港の銀行に口座を作ろうと思うんだけど税金はどうなりますか? A 国内の口座だと利息の20%が源泉徴収されて終わりですが、海外の口座の利息は利子所得として総合課税になります。 Q 所得はどうやって計算するんですか? A 支払時点のレートで換算…

同窓生

調査官「禿げ山税務署の税金取蔵です。よろしくお願いします」 私「税理士のKです。よろしくお願いします」 調査官「???先生(国税調査官は一応税理士の顔を立てて先生と呼びます)には、以前どこかでお会いしたことがある気がするんですが・・」 私「う…

前向きに、前向きに

ある社長「もう申告書はできましたか」 ある税理士「はい。お陰様で決算と申告手続はほぼ終わりました」 ある社長「いやあ、じつわ・・」 ある税理士「えっ!何かありました?」 ある社長「いやあ、すいません。前期の請求書が出てきたんですよ」 ある税理士…

類は友を呼ぶ

先日、ヘッドハンティング会社を経営しているある著名な経営者の方が事務所に来てくれた。 部下のアシスタントの方が、ホームページを見て興味をもってくれたそうな。 やり手の経営者の方は、みんな、なんとなく共通のオーラというか雰囲気というか人を引き…

初心忘れるべからず

だれでも最初は初心者です。 大会社の優秀なCFOも昔は新人でした。 (Chief Financial Officer 最高財務責任者) 当たり前の話なのですが、経験を積むにしたがい、そのころの記憶は薄くなってしまい、新人の立場になって考えること…

滞納処分

新年から、縁起でもない話題で恐縮です。 国税庁や国税局、税務署など税金を徴収する機関はというのは国家権力そのものなので(これは本当です。個人的には優しい人が多いですが)いろんな権限を持ってます。 「滞納処分」というと、よく意味が分からない方…