中古の賃貸マンションを借入で5つ買う。
ひとつ2千万円で総額1億円。
年間の賃貸料は1千万円。
世田谷に戸建てを購入する。やっぱり1億円。
こちらは、ひたすらローンを払うだけ。
賃貸マンションは、家賃が入ってくる限り投資額以上のお金を産み続けるかも知れません。時価が下がっても関係ありません。
利益が出てる限り、また借入をして新たに賃貸マンションを購入する選択肢も残っています。お金が活きてるわけです。
自宅はそうはいきません。
不景気になったときにローンの重みがズシリと家計に響きます。
普通のサラリーマンは住宅ローンを背負ってしまうと、それ以上の借入はできません。
お金はゾンビになってしまいました(それで家族が快適になる、という価値を否定しているのではありません。単にお金を使ってしまったという意味です)
そんな話が「お金持ちになる本」には必ず出てきます。「まず収益物件に投資しなさい」という鉄則です。
このことは会社経営にも同じことがいえます。
最初に儲からない事業に投資してしまうと、損失を出し続けている限り、開業資金以上の資金調達はできません。
新たな事業を開拓しようとしても借入をすることはできません。
お金は減り続ける一方です。お金をかけずに儲けるのは至難の技です。
最初に投下したお金を生かせるか否か、それが「起業のすべて」です。
【今回の推薦本】
森功著「許永中 日本の闇を 背負い続けた男」
イトマン事件は日本のバブル時代を象徴する事件だった。
結果として許永中とイトマンの社長と常務の特別背任事件として矮小化されて決着してしまったが、裏社会が日本の政財界を巻き込んだ奥が深い事件だった。
何も明らかにされないまま、あれから20年が経過した。
著者は許永中が歩んだ道のりを「日本の抱える宿痾」と表現する。
確かに、本書を読むと許永中が単なる詐欺師だとは思えない。
それにしてもイトマン事件には様々な人物が登場するが、よく考えると様々な経済事件に出てくるお馴染みのメンバーでもある。
森功さんの取材力にはいつも驚かされる。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)