2008-01-01から1年間の記事一覧

平成21年度税制改正大綱

ご存知の通り、先週の金曜日(12月12日)に与党の税制改正大綱が公表されました。 主な内容をいくつか拾ってみると以下の通りです。1.住宅借入金等の所得税額の特別控除の大幅な拡充 最大(認定長期優良住宅)で年60万円、10年間で600万円の税…

自民党税制改正大綱

師走になると忘年会と税制改正。 忘年会の方は、年を取る度に増えていく。 今週は高校時代の同級生の忘年会があった。 私も含めて見かけは変わったが、頭の中身はあのころのままで、あまり進歩していないようだ(お前だけだろ!) 税制の方は、今日か明日く…

税理士Kと同級生の会話

税理士のKさん(私じゃありませんよ、私じゃ)が高校時代の同級生のSさんと忘年会で話をしています。Sさん「そういえばKは税理士をしてるんだってな。俺も今度、個人事業でも始めようかと思うんだけど、色々教えてくれよ」Kさん「いいけど、ただじゃな…

リース会計と消費税の結末

このブログは、毎週木曜日に更新予定です。 今日は特別版。 なぜかというと標題の件です。 このブログは何故か「リース会計 消費税」でググッテくる方が非常に多いので臨時版。 何度か書きましたが税理士にとってリース会計の悩みは消費税の取扱でした。 会…

弱者のビジネスモデル

ここんところのこのブログ。 テーマと内容がちと固い。 不景気と株安のせいに違いない。 でもって本日も固め・・。 経営成績をよくするには「売上を上げる」か「費用を減らす」しかない。 このブログでも何度も書いた。 売上を上げる方法は「たくさん売る」…

時価主義の矛盾

不況になる。 中小企業の資金繰りが悪くなる。 株も下がる。 銀行の自己資本比率が下がる。 貸し渋りや貸し剥がしが起こる。 さらに景気が悪くなる。 業績の悪い会社は破綻する。 ようやく景気がよくなる。 ようやく株が上がる。 銀行の自己資本比率が上がる…

課税最低限

のりろう「おとうさん、うちも給与で生活してるんだよね」おとうさん「おとうさんは税理士という仕事だから給与を払ってくれる人はいないんだよ」のりろう「え〜っ!!!うちには給料がないの!それってやばいじゃん!給料がないってことは、うちは超貧乏っ…

国税庁メールマガジン

Solonさんとレストランバーオリオンズにいった。 実に20年ぶり。 昔お世話になった創始者の澤井さんは既にお亡くなりになっていた。 真偽のほどは分からないが私が愛読書してる古谷 三敏「BAR レモンハート」のマスターは澤井さんがモデルだという説がある…

ああ交際接待費

不景気になると銀座の高級クラブや高級飲食店に閑古鳥が鳴く。 その心は「交際接待費」が使えなくなるからだ。 かなりの高額所得者でも自腹では、高級店にいかない。 なぜ自腹ではいかないか。 ひとつは日本人は「他人のお金」を使うのが好きだから。 もうひ…

業績をよくする方法

業績をよくするには「売上を上げるしかない」 経営者なら、みんな知っています。 利益を増やすには売上を上げるか、経費を減らすしかありません。 でも大企業はいざ知らず、中小会社の経費というのは大半が役員報酬などの人件費か家賃なので、経費は減らせま…

地方法人特別税

平成20年10月1日以後に開始する事業年度から「地方法人特別税」という制度が適用になる。 地方の税収格差が激しくなって、税収が東京にばかり集中するので、法人事業税の税率を引き下げる代わりに「地方法人特別税」という国税を創設して徴収し、税収の…

持株会社と連結経営

昔は単体で企業を評価したのでわかりやすかった。「あの会社は何の会社でどのくらい利益が出ているのか」が四季報を見ると分かった。 私のこどもの頃(何十年前だよ!)は分かりやすい会社ほど株価も高かった。 例えば、超優良株だったのが“カルピス”。 この…

税制改正要望

もう秋になってしまった。 「今年の夏の思いでは・・」と語る年ではないが、いつも通ってるプールにバルセロナオリンピック金メダリストの岩崎恭子が来て「小学生水泳教室」を開いていた。 オヤジには教えてくれなかった。(当たり前だろ!!) 私はフリーコ…

会社分割って何?

Q会社分割って何ですか? Aう〜ん。文字通り、ひとつの会社をふたつに分けてしまう手続ですね。 会社の一部門を独立させて新しい会社をつくるのが新設型分割、部門の一部を別の会社に移すのを吸収型分割といいます。実務では新設型の分割が圧倒的に多いで…

連結納税って?

Q連結納税制度って何ですか?A企業グループを「ひとつの会社」とみなして、グループで法人税を申告する制度です。消費税や地方税には連結納税制度はありません。 ただ連結といっても「連結財務諸表」の「連結」とは違って100%支配関係にある会社だけを…

経営のジレンマ

ライト兄弟が飛行機を開発するときに一番苦労したのが「いかにバランスを崩すか」だった、という話を聞いたことがある。 バランスを取ると試作機は浮遊しない、かといってバランスを大きくくずすと浮遊しても、すぐ墜落する。 この話は「経営」にも通ずると…

事業再建と事業譲渡

Aさん「同業のBさんが業績が不振なので再建に協力してくれないか、といってるんですが。もともとはすごくいい会社なんですよ」税理士C「まずは実態を調査してみなきゃいけませんね。それで、いつくらいまでに結論をださなきゃいけないんですか?」Aさん…

税金の起源(?)

昔、昔のさらにず〜っと昔。 今から5000年くらい前の紀元前3000年くらいの頃のお話です。 ティグリス・ユーフラテス両川のほとりで、豊かな穀物生産を基礎として発達したメソポタミア文明は村落から都市に発展していました。(お〜懐かしいですね。…

EDINETって何だ?

上場会社では投資家に対する情報開示のために、有価証券報告書を作成しています。 この報告書はEDINETという金融庁の情報公開ページで見ることができます。 この書類で開示される事項は増える一方です。 内容を見ると、決算書はもちろん「キャッシュフ…

税法理論と本音

武田昌輔さんという大先生がいる。 職業会計人にはお馴染みの方だが、国税庁、大蔵省を経て現在は成蹊大学名誉教授。 税務会計研究学会の会長もされている。 私と同じ(?)中央大学を1944年に卒業されたということなので大正生まれの方なのだと思う。年…

政治家の減損処理

Solonさん(以下Sさん)と老舗のバーにやってきました。何でもGHQのマッカーサーのころからあるという老舗のバーです。Sさん「僕はマティーニ!ねえ、ところで“減損処理”って何?」私「私も同じものをください。えっ?ひょっとして会計の“減損処理…

溺れたなんとかを叩く

今度はグッドウイルが10億円の所得隠しを指摘されたとか。 なんでもクリスタルの創業者に対する退職慰労金の30億円は高額すぎ、うち約10億円は創業者への口止め料として認定したそな・・・。 う〜ん、これってどうやって算定したんだろ。なんか「すご…

現物出資説と人格合一説

私は宗教に疎いのですが、その疎い私でも「白隠禅師」の「坐禅和讃」には、なんともいえない響きを感じます。 「衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷無く 衆生の他に仏無し 衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ たとえば水の中に居て 渇を…

税金は忘れたころにやってくる

今日の読売新聞の配信を見て驚いた。 見出しに「ライブドア、所得隠し9億円」とある。 いまごろボロボロのライブドアが所得隠し?課税? 記事を読むと9億円どころか申告漏れ総額は23億円を超えていて、納税額は国税だけでも8億7千万円とか・・。 「利…

のれんって何だ?

Solonさん(以下Sさん)「”のれん”って何?」私「えっ?Sさんらしくないな〜。店の軒先に垂らされている店名などが書かれている布じゃないですか」Sさん「あのね、私がボキャブラリーと語学力のないあなたに、国語辞典に出てる単語を聞いてどうする…

海外からの旅行者に対する免税

事務所に電話質問がありました。Aさん「海外から日本に来た方がWiiを買いたいと言ってるのですが」私「なんですか、そのウィ〜ッというのは?」Aさん「えっWiiも知らないですか?任天堂のゲームですよ。それで、消費税は払わなくてもいいはずだ、と…

税理士市場と経済学

税理士は以前「広告は原則禁止」でした。「広告を解禁すると広告がうまく、商売主義の大規模な会計事務所が市場を独占するようになり品質が悪くなる」というのが建前だった気がします。 まだ私が若かったころ、税理士の会合で「税理士のダイレクトマーケティ…

健全経営と法人税

ある居酒屋で・・。ある人「法人税の所得って何ですか?」私「法人税を計算するための税法上の会社の<儲け>って、ところでしょうか」ある人「それってどうやって計算するの?」私「会計上の利益を元に、税法上の調整をして計算します」ある人「じゃあ会計…

ブツブツと

「人間なんてものは考え方ひとつなんだ」って中村天風先生がいっていた。その通りだ。 でも鬱病持ちの私は梅雨時期になっただけで滅入った気分になってしまう。 どうにもなんともポジティブになれない。 何かの本で読んだのだけど、住友銀行の頭取だった磯田…

さらに問題な消費税

恥ずかしながら老眼気味で「遠近両用眼鏡にしようか・・」と思い評判のいい眼科の先生に相談した。あっさり「やめておいたほうがいい」といわれてしまった。 「安易に遠近両用にすると、努力しなくなるから老眼が進むよ・・。そりゃ眼鏡屋は儲かるから遠近両…