上場株式の配当と税金

オオハクチョウ撮影YT氏

 居酒屋でお金持ちと税理士(私じゃありませんよ)が税金の話をしているようです。
 私は耳がダンボ(古いか・・)です。
お金持ちA「ある上場会社の株式をもっているんですが、配当の源泉税は10%ですよね?
何故か20%も控除されているんですよ」
税理士B「持株比率は何パーセントですか?」
お金持ちA「ちょうど5%です」
税理士B「大口株主といって持株比率5%以上の方は20%源泉になってしまいます」
お金持ちA「そうなんですか・・」
税理士B「大口株主の方は確定申告も必要になります」
お金持ちA「おっ、確定申告すれば税金を戻してくれるんですか?」
税理士B「配当所得は原則は総合課税で、特例で申告分離もしくは申告不要を選択できるという制度です。大口株主は特例を受けることはできません」
お金持ちA「ふ〜ん。それで結局どうなるんですか?」
税理士B「Aさんは高額所得者なので、最高税率でしょうね。所得税地方税を合わせると追加で23.6%くらいの納税が必要になってしまいます」
お金持ちA「また〜。Bさん冗談はやめてください。ところでいくらくらい戻ってきますか」
税理士B「私は税金のことで冗談をいったりしません」
お金持ちA「だって持株比率4.9%なら10%の税金ですよね?」
税理士B「そうですね。事前に相談してくれていたら・・」
お金持ちA(かなり憤って)「マジっすか?じゃあ給料の殆どが税金でもっていかれるじゃないですか!どうして事前に説明してくれないんですか!!」
税理士B「事前に説明もなにも、Aさんは申告料がもったいない・・といって自分で申告しているじゃないですか。顧問料ももらったことないし・・」
 たしかに一部のオーナー株主には酷な税制です。
 でも消費税が導入される以前は所得税最高税率が70%で住民税が15%でした。
 そのころから比べると随分と税率は下がっているのですが・・・。
【今回の推薦本】
 池上彰著「池上彰の世界が変わる!」
 池上彰の本を読むと新聞が面白くなります。海外事情に疎い私には、池上彰さんの情報は欠かせません。
 世界がどう動いているのか、そして今後、どう変化していくのか。平易な文章でわかりやすく解説してくれます。
 エストニア暴動、ヨルダンの戦争特需、パキスタン原理主義イスラエルのシリア爆撃、ミャンマーの軍事政権、脱税天国のリヒテンシュタインボスニア内戦、グルジア紛争。
 私を含めて、島国の日本人は世界情勢に、あまりに疎い気がします。
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