民主党政権の税制

トウネン撮影YT氏

10年後の話・・。
こども「民主党ってどんな政党なの?」
お母さん「むかし、自由民主党という政党があってね」
こども「ふむふむ」
お母さん「その政党が自由党民主党に分裂したの」
こども「へ〜、そうだったんだ」
お母さん「分裂したときの首相が鳩山一郎というひとでね、争って負けた人が吉田茂という人なの」
こども「へ〜っそうなんだ・・」
お父さん「おいおい!嘘をいうなよ!」
お母さん「あっそうか。勝った人が鳩山由紀夫で負けた人が麻生太郎だったわね」
お父さん「そういう話じゃないだろ!」
閑話休題
とても気になる来年の税制改正
平成21年7月の民主党政策集を見てみると・・
1.税制改正過程の抜本改革:税制調査会のは廃止。財務大臣の下に政治家をメンバーとする新たな政府税制調査会を設置(賛成・パチパチ)
2.税・社会保障共通の番号の導入:半世紀にわたって迷走を繰り広げてきた納税者番号制度。今度は制度化されるのでしょうか(う〜ん。そうすんなりいかない気がする。消極的賛成)
3.納税者権利憲章の制定と更正期間制限の見直し:給与所得者も確定申告できるようにするそうです。更正(事後的な納税額の減額)の請求期間制限1年を延長する(大賛成。でも、やるすぎると現場は大混乱でしょうね)
4.国税不服審判所のあり方の見直し:審判官の多くの財務省国税庁の出身者が占めていることは問題との指摘(そうだ、そうだ!)
5.所得税改革の推進:所得控除を整理し、税額控除、手当、給付付き税額控除への切り替え。給与所得控除の見直し(これが最大の論点、実現すると所得税制がガラリと変わります。高額所得者は、かなりの増税になりそうです)
6.年金課税の見直し:公的年金等控除を平成16年度改正以前の状態に戻す。
老年者控除の復活(経済的弱者対策の一環ですね)
7.消費税改革の推進:インボイス制度を早急に導入(う〜ん。微妙)
8.法人税改革の推進:租税特別措置の抜本的見直し(収賄法ともいわれた租特法の見直し・・・大賛成)
9.中小企業支援税制:中小企業の法人税率を11%に軽減(えっ!半分にするの?)
「一人オーナー会社」の役員給与に対する損金不算入措置は廃止(大大大賛成)
10.その他:酒税はアルコール度数に比例した税制とすることを検討(おっ!ビールが安くなるなら大賛成)
ということで、おしまい。
そういえばアッちゃんから、またお米をいただいたそうな。
でも銘柄は忘れてしまった。
どうもありがと(だからブログでお礼をいうなよ!)
【今回の推薦本】
 有馬哲夫著「アレン・ダレス」
 アレン・ダレスは元CIAの長官で諜報活動(インテリジェンス)の第一人者という強面のイメージしかなかったが本書を読むと、どうも誤解していたようだ。
もっとも本書の記述は「ダレスの正体」よりもアメリカ側から見た終戦活動に重点を置いており、いつも読む日本から見た終戦とは違った視点で原爆・天皇制・そして終戦を考えることができる。
 アメリカにはダレンを中心とする原爆投下を回避するソフトピースと原爆投下を前提に徹底的に無条件降伏を主張するハードピース派があったそうだ。
日本にとって不幸だったのはルーズベルトが亡くなってハードピース派のトルーマンが大統領になってしまったことと。
そして時の首脳がよりによってスターリン終戦工作ルートを絞ってしまったことのようだ。
歴史に「もしも」はないが、その後の悲惨な結末を思うと、なんとも無念ではある。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)