生前贈与しましょう

ミヤコドリ撮影YT氏

Solon「もうすぐ2011年も終わりだね」
税理士K「おっ!Solonくん。半年ぶりの登場ですね。いつも飲み会の後に登場するんだよね。
忘年会のまつじんはどうだった」
Solon「わが故郷の松尾ジンギスカンはリーズナブルでいいよね。
ところで相続税増税は決まったの?」
税理士K「でましたね。先制パンチ・・・」
Solon「たしか相続財産のうち課税を免除する基礎控除の金額を5000万円から3000万円に縮小する方針だったよね」
税理士K「そうそう。さらに高所得者層や富裕層の負担を増やすために最高税率を現行の50%から55%に引き上げる予定」
Solon「僕たちのような貧乏人はともかく、富裕層にはたまりませんな。
で、いつからそうなりそうなの?」
税理士K「平成24年の税制大綱には折り込まれなかったね。
これから社会保障と税の一体改革ということで政府と民主党税制調査会で集中審議をして、税制の見直し作業を本格化するそうだけど・・・」
Solon「まあ調整は難航する・・という見通しかな〜。
増税に備えて、どういう対策をとればいいんだろうね?」
税理士K「お金持ちの方は生前贈与するしかないと思うな。
お子様やお孫様に、こまめに贈与して相続財産を減らすことですな。
ただ贈与税率は累進税率なので計画的に少しずつ、たくさんの方に贈与するのが大切ですね。例えばひとりに400万円ずつ贈与すると税率は8.4%くらいになるね。55%とは、えらい違いですね」
Solon「なるほど、奥さんに贈与する手もあるね」
税理士K「うん、でもね。贈与が終わった後で熟年離婚されることもあるから、気楽にはお勧めできないよね。お金持ちは大変だよね」
Solon「熟年離婚される危険はお金持ちだけじゃなくて、僕たちにもあるんじゃない?」
税理士K「Solonさん。それをいっちゃあお終いよ!」
【今回の推薦本】
 高橋洋一著「財務省が隠す650兆円の国民資産]」
ごぞんじ「さらば財務省」の高橋洋一の新書です。
論旨はしごくまっとうです。いつも論旨明快で、日本の官僚社会を快刀乱麻してくれます。
 日本の借金は1000兆円もあるのだから、まず効率の悪い官僚機構が抱え込んでいる莫大な資産を民営化すべきだろう。
特別会計にも膨大な無駄と余剰金がある。
それを一般会計の補填にあてるべきだ。
官僚の産業政策は不要だ。だいたい「政治主導」という言葉事態が異常だ。
 こういう人が政権の中枢にいた時代は健全だった気がします。
増税は必要なのかも知れません。でもこのままでは、政府の外郭団体や特殊法人ばかりが大きくなる気がしてなりません。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です。でも来週から冬休みなので今年最後のブログです。ということで2週間お休み。みなさん、よいお年を!)