税理士のKさん(私じゃありませんよ、私じゃ)が高校時代の同級生のSさんと忘年会で話をしています。
Sさん「そういえばKは税理士をしてるんだってな。俺も今度、個人事業でも始めようかと思うんだけど、色々教えてくれよ」
Kさん「いいけど、ただじゃないだろうね」
Sさん「まあ固いこと言うなよ。申告のときは、ちゃんと払うからさ」
Kさん「それで何を教えて欲しいの?」
Sさん「青色申告会ってのがあってさ。青色申告がいいといわれたんだけど、青色申告って何?」
Kさん「まだ戦後まもないころ、アメリカからシャウプという偉い人が来てね日本の税制の基礎をつくってくれたんだけど・・」
Sさん「あっ〜シャープね。知ってるよ。でも、なんでプロレスラーが日本の税制に関係してるんだよ?」
Kさん「それはシャープ兄弟だろ?力道山と戦った。オヤジギャグをいうなよ。そうじゃなくてシャウプ博士がさ、申告納税制度を確立するためには会社が帳簿を作成することが必要なので」
Sさん「ふむふむ。つまり会計帳簿をつけて、自分で申告しなさい。という制度だね」
Kさん「そうそう。その呼び水として、きちんと帳簿を作成して申告する事業者には色々と特典を与えてあげるよ・・という制度を作った。これが青色申告の制度だね」
Sさん「なーるほどね。俺はてっきり、自分で納税額を計算して、その税額の多さに青くなるので青色申告だと思っていたよ」
Kさん「Sよ〜。お前、俺をからかっているんだろ。ところでさ連結納税では青色申告という制度はないんだ」
Sさん「おお、得意の話題のすり替えだな。ところで連結納税って何だよ」
Kさん「でも、やっぱりマッカランがうまいよね。ラフロイグはいまいち」
Sさん「でも竹鶴もなかなかだよ」
Kさん「北杜夫はサントリーを愛飲してたんだって。なんでも若い頃にデパ地下でサントリーはバンバン試飲させてくれたのに、ニッカは試飲させてくれなかったのが原因なんだって」
Sさん「その気持ち、貧乏な俺たちにはよくわかるな!ほら学生時代にスナックで他の人のボトルをこっそり隠れてグラスに注いだよな」
Kさん「うっ・・。それは・・記憶にないな。その酒がロバートブラウンだったなんて、すっかり忘れたよ」
・・同級生と話をしている時の経過を忘れてしまいますね。
【今回の推薦本】
池上彰著「そうだったのか! 現代史」
NHKのニューキャスター(ジャーナリスト)でお馴染みの池上彰さんですが、こんな本を書いていたのですね。
分かりやすい現代史の本を探していたのですが、まさに私が探していた本でした。
書店で何気なく手にして、迷わず購入しました。
やはり「リアル書店」は大切です。
ネット書店も便利だけど、できるだけ「リアル書店」を利用したいものです。
本社は題名の通り、知ってつもりで正確には知らない現代史を分かりやすく解説してくれる本です。
思えば「東西冷戦」も「ベトナム戦争」も随分昔の話になりました。
でも現代は、その時代から連綿と続いています。この本を読むと、新聞の国際記事がよく理解できます。
本書は以下の18章から構成されています。
湾岸戦争、冷戦、スターリン批判、中国と台湾、朝鮮戦争、イスラエルの誕生、キューバ危機、文化大革命、ベトナム戦争、ポル・ポト、ソ連の崩壊、ベルリンの壁崩壊、天安門事件、お金が商品になった、石油が武器になった、ひとつのヨーロッパ、旧ユーゴ紛争
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)