税理士って何者だ? 

ノスリ撮影YT氏

飼っている沢ガニが元気がありません。
ときどきひっくり返ってます。
冬眠までいきつけるかな〜。
 さて前回は課税件の話でした。今回は税理士の話です。
税金の仕事をしてる税理士って何者なんでしょうか?
税務署が税金を徴収するための手先なのでしょうか?
 これを「税理士岡っ引き論」といいます(嘘をつくなよ!)
江戸時代に奉行所同心の手先となって、捜査や捕り物のお手伝いをしていたのが岡っ引きです。よくテレビの時代劇に出てきます。奉行所から十手を預かっているので、なんか偉そうにしてます。でも奉行にはペコペコしてます。
「税務署の手先となって、税務調査や税金の徴収のお手伝いをしている」という説です。たしかに、そういう税理士もいるかも知れません。
でもこの解釈は間違いです。
 税理士の仕事は「申告納税制度」という言葉を理解しなければ分かりません。
会社が払う主な税金は法人税、個人が払う主な税金は所得税といいます。どちらも儲けを計算して、その儲けに対して税金を払います。
自分で税金を計算して申告する制度なので申告納税制度です。
 でも税法は複雑で難解です。また税務署はできるだけたくさん税金をとろうとしがちなので、税務署だけに任せておいても課税の公平は保てません。
 そこで税金を払う人(納税者)が適切に申告できるようにお手伝いをする仕事が必要になりました。それが税理士という仕事です。
このことは税理法という法律に書いてあります。
税理士法第1条(税理士の使命):税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそつて、納税義務者の信頼にこたえ、税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする。
【今回の推薦本】
浜矩子著「通貨」を知れば世界が読める
 東日本大震災はこれまでの常識からすると「円安要因」のはずだった。
でも現実の為替相場は「円高」に向かった。
様々な理屈付けがされたが、どれほど説得力があっただろうか。
 よく考えるとブレトンウッズ体制から70年近く、円高は続いてきた。
そして今は、ドルもユーロも元も世界中が「通貨安政策」を取っている。
ドルは既に基軸通貨ではなくなってしまったのだろうか。
思えばパックスアメリカーナの時代は単純で分かりやすかった。
 これからの通貨体制はどうなっていくのだろう。そんなことを考えている方のためにお勧めの一冊です。
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