不景気になると銀座の高級クラブや高級飲食店に閑古鳥が鳴く。
その心は「交際接待費」が使えなくなるからだ。
かなりの高額所得者でも自腹では、高級店にいかない。
なぜ自腹ではいかないか。
ひとつは日本人は「他人のお金」を使うのが好きだから。
もうひとつは高額所得者は「税金」の重さをよ〜く知っているからだ。
年収の高い方は税金負担が50%になる。10万円の飲食代を払うには20万円も稼がなければならない。
もし経費処理できたら、逆に税金が5万円安くなるので5万円で10万円分の飲み食いができることになる。
この差は大きい。
このことを、よ〜く知っているのが「お金持ち」
だから不景気になって、交際接待費が使えなくなったら、途端に高級店にはいかなくなる。
つまり税制も好不況の波を煽る制度のひとつになっているわけだ。
これは資本主義経済の宿命ともいえる。
ところで「自民・公明両党は30日に発表する追加経済対策に盛りこむ予定だった総額2兆円規模の定額減税をやめて、現金やクーポン券を直接配布する」そうだ。 これこそ意味のない税金の無駄遣い(もしくはバラマキ)じゃなかろうか。
そんなことするより交際接待費の特例を撤廃しちゃえばいいのに(天下の暴論だろ!)
【今回の推薦本】
小駒勝美(ここまかつみ)著「漢字は日本語である」
思えば「漢字」は、幾多の試練を乗り越えて発展してきました。
渋沢栄一に代表される明治初期の漢字不要論、あるいはGHQ支配下の占領時代における「マッカーサーの漢字廃止論」
なぜ危機を乗り越えて漢字が発展してきたかというと、著者のいう通り「漢字は日本語そのもの」だから、そして「日本人は漢字が大好き」だからだと思います。
漢字のない日本文学なんて想像もできません。
思えば日本の漢字は日本人の文化を豊かにしてくれています。
例えば名字です。韓国の名字は約250種類しかない。中国の名字も4100。
それに対して日本には約30万種類の名字があるそうです。
それだけでも「日本の漢字って素晴らしい」と思います。
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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)