大半の税理士が苦手とするのが連結決算です。法人税にも「連結納税」という制度がありますが、同じ連結でも「連結会計」と「連結納税」は似て非なるものです。
逆に税理士実務をしていない公認会計士の方は「連結納税」が不得意なようです。否、これは、普通の税理士も苦手な方が多いですね。
税理士が連結決算を苦手とするのは、税金計算では連結会計の数字は一切出てこないので実務として経験することがないためです。
これまでは連結を知らなくても、あまり支障を感じることはなかったのですが、最近はどうも風向きが変わってきている気がします。
会社法や会社計算規則が変わって、組織再編の本を読み直していたら、どうにもこうにも理解できません。
とくに分からないのが、親子会社の合併時の資本の部の仕訳です。組織再編に詳しい方に不明な点を尋ねたら、「ほら、それは連結ベースでは、すでに資本が減少しているからだよ」との説明です。
「??????。はは〜ん、ここまで侵略してきていたのかアングロサクソンスタンダードと連結会計!まるでロシアの南下政策のように、日本の会計制度を支配しようとしているな!!」
えっ?被害妄想?痴迷無知のものはお釈迦様でも救えない?・・・
さて勉強、勉強。え〜っ、開始仕訳は「投資と資本の相殺消去・・」
Step by step one goes for・・・てか。
【今回の推薦本】
澤上篤人、横田濱夫「のんびり!カンタン!!幸せな長期投資」。先日、ベンチャーキャピタルの方と食事をしたときに「さわかみファンド」を教えてもらいました。
投資知識が乏しい私は全然知りませんでした。それで運用している方はどういう方なのか興味があって買った本です。
この本は、対談形式で長期投資の秘訣を優しく解説してくれています。
「投資の本を一所懸命に勉強する必要なんてありません。暴落など誰が見たってわかるし、安く買ったらどこで売ろうが儲けは儲けです。儲かったら投資は終わり」
「たしかに勉強して投資に勝てるなら、経済学者はみんな億万長者になってるはずですね。」
・・なるほどです。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)