リースが金融取引だというのが前回までの話でした。
そうするとリース会社からお金を借りて固定資産を購入したと考えるのが正しいことになります。今までの会計基準や税法も原則的な考え方は金融取引でした。
ただ一部の例外的なリース契約は、賃貸借として経理をしてもよいとされていました。
これを仕訳にすると下記のようになります。
「原則」 (購入時) リース資産/リース債務 ×××
(リース料支払時) リース債務/現金 ×××
支払利息 /現金 ×××
(期末時) 減価償却費/リース資産 ×××
「例外」 (購入時) 仕訳なし
(リース料支払時) 賃借料/現金 ×××
(期末時) 仕訳なし
原則は随分複雑です。しかも貸借対照表で資産と負債を管理しなければいけません。特に負債の多い会社は、できるだけ負債は少なくしたいと考えています。
ということで実務では、ほとんどのリース契約は例外のリース契約になっていました。
この例外のリース契約を「所有権移転外ファイナンスリース取引」といいます。この取引が、今度は原則は「資産の売買」とされるわけです。
そうすると随分複雑な仕訳をしなければならなくなるわけです。
【今回の推薦本】
神田昌典著「成功者の告白」。刊行されたのは2004年ですから5年前になります。
いわゆる神田組と称される神田さん仲間の本は岡本史郎さんを除いてあまり読んでいません。
この本を読んでみたいと思ったのは、あるベンチャー企業の経営者が強烈に影響を受けて本だと仰っていたからです。
なるほど、これから起業しようと考えている方は是非読んでおくべきかも知れません。読みやすい文体とストーリーなのであっという間に読めます。
企業の秘訣も何となく分かる気がします。
ただ本当の意味で実際に悩んでみないと、企業の苦しさは分からないと思いますが・・・。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)