税理士のブログなのだから、税金や税法の話をしなくちゃ・・と思うのですが、つい他の話題が多くなってしまいます。
随分、昔に読んだジョーク集にこんな話がありました。ある国(たしかロシア)で役人が国民を集めて税金の説明をしました。説明が終わって、ある老人がこういいました。
「つまりこういうことですな。あるところに飢えた犬がいるとする。その犬が食べるものもなくて可哀想なので、その犬の尻尾を切って、食べさせてやる。というのが税金ですな。」
古代の昔から税金が好きな国民はいません。でも、税金がなくなってしまったら学校も警察も消防署もなくなってしまうし、道路や橋の整備もできません。本当の意味で恵まれない方々を救うこともできません。やはり税金は必要です。
でも、気持ちとして、働かないで無駄遣いばかりする社会保険庁の職員の給与は負担したくありません。な〜るほど、国税庁と社会保険庁を統合しないのは、国民の納税意識に悪影響を与えるから、なのかも知れません。
もっとも私は国税と社会保険を統合すればいいとういう問題ではないと思っています。税金だって、使われ方の監視が甘いのは社会保険と同じです。
徴収も支出も「乏しからざるを憂わず、等しからざるを憂う」というのが大切だと思いませんか?
【今回の推薦本】
渡邉美樹著「使う!論語」。平成の松下幸之助とも思える渡邉美樹さんですが、「論語」が愛読書だそうです。
この本は論語の解説書ではなく、「論語」を読みながら著者の思いや考え方を綴ったものです。偶にはこういう本もいいです。
考えてみると、私たちは知らず知らずのうちに論語の影響を受けています。
私が30で転職するときは「三十にして立つ」という言葉を噛みしめたものでした。
そして30代後半であてもなく開業したときには「四十にして惑わず」という心境になれるだろうか、と不安に感じたことを覚えています。
さて次は「五十にして天命をしる」。その次は「六十にして耳順う」です。
高校時代からの友達の話では、人生には「五十の坂」というのがあるそうです。私は、まだまだ(?)ですが、なーるほど、それでか・・。
「越すに越されぬ五十坂」ですね。思えば西郷隆盛はたしか49才で亡くなっています。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)