電子申告

コアジサシ撮影YT氏

 電子申告とはインターネットを利用して納税申告の手続きを行うことです。従来、申告は紙で出力し、税務署に持参もしくは郵送する方法しかありませんでしたが、現在では申告書の作成から申告手続きまで、一連の流れの作業を電子的に処理することができます。

 手続き的には、国税庁に電子申告開始届出書を提出し、電子申告の事前登録を行った上で、電子申告データを国税受付システムに伝送します。

 申告の際には、本人または税理士が申告書を作成したことを証明するために電子証明書を使って電子署名をします。電子証明書とはインターネット上で本人であることを証明するもので住民基本台帳カードなどが利用されます。

 というのが、電子申告の概要ですが、実は現在の制度は、かなり使い勝手が悪いのが実情です。その理由は電子証明の手続きが煩瑣なのと、折角、電子申告してもそれで済むわけでなく、また別に必要な書類を郵送しなければならないため納税者には殆どメリットがないためです。

 保守的で効率主義の私は、現在の電子申告の制度では、進んで取組む気にはなれません。だいたい法人税の申告書類が膨大すぎるのが諸悪の根元です。それを無批判に遮二無二推進する団体も、好きになれませんね。

 民間ではシステムを導入する際には、業務分析をして無駄な作業や帳票を排除します。国も電子化の前に税の簡素化を考えるべきです。

【今回の推薦本】

祝田秀全「高校の世界史を復習する本」。今度は世界史。またも入門本。いかに昔の勉強が中途半端で身についていなかったかを宣伝するような推薦本です。
 まだ読んでる途中で、ソクラテスプラトンアリストテレスを過ぎたところです。歴史書は読めば、読むほど、人間の欲の深さと、時の無常観を感じます。色即是空、色即是空

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