日本能率協会マネジメントセンターから「経理部」を出版させていただいてもう8年以上経ってしまいました。同書は1998年に初版を出版し、その後2004年の改訂版を経て本年(2006年)8月の後半に「新版」が発売になる予定です。
現在入稿を終えて、再校段階です。
思えば、この8年間で経理部の置かれている環境は随分と変化しました。環境変化は大きく以下の4つに分類することができます。
会計制度の改正、法律改正、金融環境の変化、ITの進歩
会計制度の改正:会計制度改正の背景には会計情報のグローバル化、キャッシュフロー重視の動き、単体経営から連結経営中心の会計報告の変化、取得原価主義から時価会計への変化があります。
法律改正:経理実務に特に大きな影響を与えたのは会社法の制定、施行です。その背景には、会計情報のグローバル化を背景とした、法律のアメリカ化があります。つまりアメリカの法律構造を、そのまま日本にもってきてしまったわけです。ペリー来航は1853年ですが、そらから150年経った現在、法律面での開国を求められて、渋々開国した、というのが本音でしょうか。
「太平の 眠りを覚ます 上喜撰(蒸気船) たったしはいで 夜も眠れず」
という狂歌を思い出します。
金融環境の変化:これもグローバル化(アメリカ化)の影響が強そうです。ファイナンスは多様化、かつ自由化の流れです。
ITの進化:これは説明するまでもありません。今やインターネットを利用せずに仕事をこなすことはできません。
管理職の仕事が部下のすべてのメールをチェックすること、という悲しい副作用まで生じてしまっています。
【今回の推薦本】
ということで新版「経理部」なのですが、まだ未発売のため購入できません。
しばしお待ち下さい。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)