私は、今から25年くらい前に、「会社って誰のものだろう?」と悩んだのですが、あまり相手にしてくれる方はいませんでした。
当時の上司だった経理課長だけは「そういう話、面白いですね」と応じてくださって、救われる思いをしたものです。
M&Aが身近になって、最近は「会社は誰のものか」という議論をよく耳にするようになりました。
世界初めての株式会社といわれるイギリス・東インド会社が設立されたのは1600年。会社制度が著しく発展を遂げたのは東洋貿易が盛んだった17世紀初頭だそうです。
当時は、ロンドンの商人たちが資金をイギリスで調達し、東洋貿易を共同して行うことが会社設立の目的だったそうです。
「東洋貿易は儲かるからさ、お金出してくれよ。儲けの一部はあげるから」
という感じでしょうね・・。
これって「東洋貿易」を「IT」に変えてみると、今も昔も変わりません。さて、儲けは稼いだ人(経営者や従業員)のものなのか、お金を出した人(債権者や株主)のものなのか・・。
商法や会社法がすべてではないと思うのですが・・。
【今回の推薦本】
保阪正康著「昭和史七つの謎Part2」。またもや昭和史です。昭和史というと保阪さんと半藤一俊さんです。私は、どうも特定の作者や時代に嵌ってしまう傾向があるようです。
考えてみると中学生の時代は、北杜夫ばかり読んでいました。
次は、書棚に保阪さんの「戦後の肖像」が積んであります。
なるほどゾルゲ事件は東条英機に利用されたんだ・・・。
歴史書を読めば読むほど、東条英機が嫌いになるのは私だけでしょうか?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062749874/249-9329651-2333925
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)