倒産と事業計画

カワセミ 撮影YT氏

 私は「税理士」という職業を営んでいますので、これまで色々な零細会社や個人事業者に関与させていただいてますが、いわゆる三ちゃん企業といわれる零細会社や個人事業者は滅多に倒産することがありません。

 経営に行き詰まって、破産や清算を選択するのは、大きな規模で事業を営んで、多額の損失が生じたケースが大半です。

 零細会社や個人事業者は売上が減少したり、多額の回収不能が生じた場合、生活費を削って節約することによって、損失の額をコントロールするので結果として、なかなか倒産しません。

 小規模零細業者にとっては、人件費は変動費なわけです。しかし事業規模が大きくなるにしたがって、従業員の給与や社会保険料、固定資産の減価償却費、事務所の家賃など固定費が多額になります。

 つまり事業規模が大きくなれば、なるほど、売上変動や突発的な損失が生じたときの抵抗力がなくなっていくように感じます。

 このリスクを極力回避するために必要なのが、事業計画と予算編成などの経営管理手法です。ただ一定の組織規模になるまでは、事業計画や予算は社長の頭の中にしまってあるのが普通です。

【今回の推薦本】

秘史「乗っ取り屋」有森隆+グループK。

五島慶太横井英樹河本敏夫小佐野賢治高橋高見、伊藤寿永光、小谷光浩、小林茂、渡辺喜太郎・・・。

考えてみると、敵対的買収って、なにも最近、突然ブームになったわけでもない気がします・・・。

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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)