ある会社の経営企画室長との会話です。
室長「公開準備をしていると、証券会社の担当者に“内部統制の仕組みができていない”と指摘されました。内部統制って何でしょうか?」
私「教科書には“多様な個人や機能がひとつの組織体の中で、営業活動を継続していく仕組みや管理手法”とありますね。」
室長「教科書を読んでもピンとこないんですよね。」
私「実は、私も小難しい理屈は好きじゃないんです。上場のための内部管理体制の整備になるかどうかは分かりませんが、お客様には以下の内容が明らかになる仕組みを考えましょう。と提案しています。」
・仕入れた商品は本当に入庫されていますか。
・その商品は、今どこにありますか。本当にありますか。
・仕入れ価格は、本当に適切ですか。価格交渉した金額になっていますか。
・仕入れ価格に、不正はありませんか。
・仕入や経費として支払った金額は、すでに払っていませんか。
・仕入や経費として支払った金額に、過払いはありませんか。
・売上はすべて、請求書が発行されていますか。
・売上金額に偽り、不正はありませんか。
・売上入金が着服、横領されていませんか。
・未入金、過小入金がそのままになっていませんか。
・それは誰が管理していますか。責任者は本当にみていますか。
室長「なるほど、でもこれ容易じゃないですね。」
私「そうですね。やりがいありますね。」
【今回の推薦本】
小室直樹さんによると日本史の教科書として断然すぐれているのは平泉澄の『少年日本史』だそうです(人にはなぜ教育が必要なのか65頁)。
この本は、現在 『物語日本史』という題名で講談社学術文庫から出版されており、私の愛読書です。昔の日本語は美しいです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4061583484/249-5784635-8990710
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)