上場日記(M&A その9)

カツオドリ撮影YT氏

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てなことで、なんと本日は「忘れていた」よな、フィクション上場日記、M&Aの買収監査の続きです。
 会計監査が始まります。荷台で大量に運ばれてきた資料を会計士が着々と確認していきます。小黒取締役も会計士のメンバーも手際がよく、順調のようです。
帳簿類にざっと目を通してみますが、堅実で精密で内部管理体制はしっかりしているようです。
小黒取締役に気になっていることを、それとなく聞いてみます。
私「製品別の売上・粗利実績表を拝見すると、今期は売価がダウンしているのに仕入単価は上がって収益は悪化していますね」
取締役「仕入単価が上がっているのは、為替相場の影響です。売価が下がっているのは消耗品が価格競争になってきているためです。」
私「それでも機械は4割から5割の粗利を確保できていて、好採算ですね。この粗利は維持できるのですか?」
取締役「今の親会社が経営不安なものですから、今後1年間は製品を供給してもらえる契約になっているのですが、その後は難しいと思います。今後は国内メーカーからのOEM製品が中心になります。」
私「・・・・・それじゃ、高利益を確保するのは難しいですよね。」
取締役「厳しいでしょうね・・。」
 小黒取締役は、かなり正直な方のようです。
それにしても主力製品を調達できなくなるような会社を買収して、大丈夫なのでしょうか?
【今回の推薦本】
池上彰の世界の見方 アメリカ ナンバーワンから退場か
トランプ旋風が吹き荒れる現在のアメリカは60年代と同じ国とは思えません。
でもやっぱりアグレッシブで多様性があって、ダイナミズムのあふれた、なんとも不思議な国です。
(このブログの更新は不定期になってしまってます)