ある会社の経理部長との会話です。
部長「昨年、香港の会社から土地を買ってマンション
を建てたのですが、税務調査で、調査官に源泉
徴収もれだと指摘されたんですよ。」
少し動揺している様子です。
私 「購入価格はいくらだったんですか?」
部長「2億5千万です。」
私 「2千5百万円の源泉徴収もれですか。それは大変ですね。」
部長「でも香港の会社は4億円くらいで買った土地ですから、利益は
出ていません。
それに税金は香港の会社が負担すべきではないのですか?」
私 「源泉徴収というのは、支払う人が納税しなきゃいけない税金です。
税金の取りはぐれが起きないための制度ですから」
部長「いまさら先方の会社から取ることはできそうにありません。
税務署は取り戻す方法はないといってます。」
私 「それはおかしいですね。お話をお聞きする限りでは、香港の会社が日本
で申告すれば還付される可能性が高そうですが・・。」
国際源泉は複雑です。
よ〜く調べないと、取り返しのつかないことになりかねません。
【今回の推薦本】
日垣隆著「世間のウソ」。日頃私が感じている矛盾を理論的にズバッと指摘してくれています。騙されやすい人に読んで欲しい本です。
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(このブログは毎週木曜日に更新予定です。今回は番外編です。)