震災に伴う税務上の取扱

アカコッコ撮影YT氏

 大震災の被災者の方ならびに関係者の方のご心労を思うと筆舌に尽くしがたいです。言葉もありません。
 原子力事故でますます被害が広がりつつあります。やるせない思いです。
人ごとではなくなっています。
日本全体に被害が及ぶ「国難」の様相を帯びてきたような気がします。
 素人の私には、原子力事故の被害の半分は政府と電力会社が起こした人災のような気がします。
 ところで震災に伴う各種の税務上の取扱が国税庁のHPに公表されています。
関係する方はご確認ください。
東北地方太平洋沖地震により多大な被害を受けた地域における申告・納付等の期限の延長の措置について
http://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h23/jishin/index.htm
・交通手段や通信手段の遮断又はライフラインの遮断などによる申告・納付等の期限延長について
http://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h23/jishin/kigenencho.pdf
・募金団体を通じた義援金等に係る税務上の確認手続きについて
http://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h23/gien/index.htm
・平成23 年東北地方太平洋沖地震等に係る指定寄附金の指定について
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/230315shiteikifukin.pdf

 ということで税務署では震災で申告手続に支障が生じた場合は、個々の事情に対応してくれるそうです。
震災の影響で期限後申告になってしまった方は、このことを知っているかどうかで大違いです。
申告の際に「申告、納付等の期限延長申請書」をつけましょう。
【今回の推薦本】
 村松謙一著「魂の会社再建」
 企業再生の現実を知りたい方は村松弁護士の著書を読むのがいちばんです。
民事再生法ができる前から企業再生のカリスマ的存在の方です。
気のせいでしょうか。
ここ数年で著者の表情が変わった気がします。
慈悲心に充ちた牧師さんのような雰囲気が漂ってきました。
ひたすら経営に行き詰まった会社の経営者と社員と、その家族達を救うために尽力してきた奮戦記は泣けます。
 そして、すごく勉強にもなります。
「過剰債務とは、その会社の収益力(減価償却前営業利益)に比し、有利子負債から運転資本部分を控除した残額がおおむね10倍を超える場合をいう」
知りませんでした・・・。
http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%82%E3%81%AE%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E5%86%8D%E5%BB%BA-%E2%80%95%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88-%E5%86%8D%E5%BB%BA%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB%E3%81%AE%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%95%91%E6%B8%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%EF%BC%92-%E6%9D%91%E6%9D%BE-%E8%AC%99%E4%B8%80/dp/4492556761
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