役員退職給与 その3

グデッのGoro(=‐ω‐=)

 夏真っ盛り。
いつもは楽しい夏休み。
なのに、なんでか心は冬休み。
太郎の上に雪降り積む・・・むむむ。
 ということで「役員退職給与」の3回目。
今回のテーマはみなし役員と役員退職金。
 みなし役員に該当すると、給与・賞与は全て役員と同様の扱いを受けます。
役員退職金は税務上は退職給与以外の臨時給与(役員賞与)として原則、損金不算入とされます。その場合は法人税は損金不算入、源泉所得税は不納付、個人の所得税も総合課税となり追徴税額と過少申告加算金等のペナルティーは多額になります。
 そうならないためには「実質的に経営に従事していない」ことを客観的に証明できなければいけません。
・採用や業務上の指示は別の後任の代表者が行っていることを明確にする
・経営上の重要な交渉は後任の代表者が行う
・取引先や銀行との交渉は後任の代表者が行う
・実質的に退職していることを説明できるようにする
・代表印の保管等も後任の代表者が行う
・定期的に取締役会を開催し取締役会議事録を作成する
 もちろん退職役員は出席しない
・議事録、業務指示等を後任の代表者名で作成する
さらに、さらに・・・・
・取締役会で役員別の職務分掌をあきらかにして、議事録を作成する
・実際に取締役会を開催し、重要事項を審議し議事録を残す
(四半期ごと、開催が難しい場合は出席できる方だけでやるか稟議書を回す)
・実質的な退職以降は銀行交渉は現役員及び経営管理部が行う
【今回の推薦本】
 ジェイコブ・ソール著「帳簿の世界史」
 最も知りたかった世界史の本。これ絶対お勧めです。
読み進むうちに何度も反芻したくなりました。
アテネ市民が奴隷を帳簿係に雇ったのは疑わしいとなったら拷問にかけられるから
スペイン帝国が抱える問題は、植民地を維持するにはカネがかかること
・変化し続け威力を増し続けるウィルスのような金融ツール
「会計が文化の仲に組み込まれていた社会は繁栄する」のが実感できる本です。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%B3%E7%B0%BF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%96/dp/4163902465/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1433813747&sr=8-1&keywords=%E5%B8%B3%E7%B0%BF%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2
(このブログは毎週木曜日に更新予定です。来週は夏休み)