退職給付とは退職した後に支給される退職金と退職年金です。
その支給に備えて計上されるのが退職給付引当金です。
昔は退職給与引当金といって経理上は退職金だけを考えればよかったのですが企業年金の積立不足が社会的な問題になって「退職給付に係る会計基準」とやらが公表されて退職年金も発生主義による会計処理に統一されました。
企業年金が積立不足になるのは「確定給付型」といって将来、会社が支給する額が決まっているからです。
支給額じゃなくて掛金の額だけ決めるのは401Kとか呼ばれてる年金です。
この場合は積立不足は生じません。
日本では確定給付型が一般的です。
信託銀行などの運用機関に掛金を払込んで社員の退職時まで運用してもらい、社員の退職後に年金を支払う制度です。
退職給付の計算は、いつ辞めるか分からない社員の将来の退職給付を計算するのですから大変です。
複雑で計算量も膨大なので信託銀行や保険会社などの運用機関に算出してもらうのが一般的です。
見積額のうち当期の負担に属する額を退職給付引当金に引当計上します。
支給する時は退職給付引当金を取り崩して支給します。
う〜ん。今回のブログは分かりづらいかな〜。
会計や税務を池上彰さんの本のように分かりやすく書いてみたい・・・というのが私の願望なのですが・・。
まだまだ修行(修行じゃなくて才能なんじゃない?)が足りません。
【今回の推薦本】
竹内謙礼・青木寿幸著「会計天国」
だいぶ前に読んだのですが、掲載が遅れてしまいました。
あまり期待していなかったのですが、経理の入門本を研究するために買いました。
期待に反して(?)これが、なかなか面白かったのです。
ストーリーは、経営コンサルタントが交通事故であの世にいくことになった。
娘の結婚式に出るために生き返りたい。
生き返る条件は経営危機に陥った会社を救うこと。
というようなストーリーだったような記憶があります(読み返せよ!)
会計の専門書というよりは「コンサルティング入門本」という感じでしょうか。
会計は経営のためにあります。
「会計の仕組みを通じて経営を理解する」という意味で、経営者の方はもちろん、経理の専門家にも読んで欲しい本です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569709176/?tag=yahhyd-22&hvadid=18104915541&ref=pd_sl_471kk2x3b9_e
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)