いまになって「ハゲタカ」

トラフズク撮影YT氏

 今日は「ハゲタカ」です。
 7月はハゲタカシリーズを6巻、連続で読みました。
 【今回の推薦本】
真山仁著「ハゲタカ(上)(下)」
 いまごろハゲタカに嵌っています。
 偏屈な性格で、あまりベストセラーは読まないのですが親しい方がみんな絶賛するもので、試しに読み始めてみたら、確かに文句なしに面白いです。
 1は読み終えて、今は「ハゲタカ2」(「バイアウト」改題)で、読み終えたら「レッドゾーン」です。
 もっともドラマや映画は見た人は多いと思いますが、原作を読んでいる方は案外少ないんじゃないでしょうか。
 古くは「白い巨頭」もそうでした。
私は逆にドラマも映画も見ていないのですが、原作のホライズン・キャピタル鷲津政彦は、やたらと格好いいです。
 小説の良さは「この物語はフィクションである」という断り書きを入れることによって逆に事件の真相にするどく切り込めることかも知れません。
読み進むうちに、どこまでが事実で、どこからが虚構なのか分からなくなり、それが逆に想像力を煽ります。
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 【続いて今回の推薦本】
 真山仁著「ハゲタカ2(上)(下)」
 想定通り今回はハゲタカ2(バイアウト改題)。
 映画版「ハゲタカ」の原作らしい。
個人的には前作の方がリアリティーがあって好きだ。
今回は、いかにも劇場型の舞台設定で世界最大の軍産ファンド、プラザ・グループに対して鷲津政彦率いるサムライファンドが挑む・・・というストーリーだが話の構成に少し無理がある気がした。
 エンターティンメント作品として割り切れば楽しめる。
それなりに勉強にもなるし・・。
各部ごとに引用される坂口安吾の文章がなんとも象徴的で、瑞々しい。
今でも新鮮に響いてくる。
次はレッドゾーンだな、やっぱり。
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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)

追記1:その後レッドゾーンも読みました。
面白かったけど「ハゲタカ」ほどの緊迫感や臨場感がありません。
猿の惑星」も「ロッキー」も名作は1が一番面白いですね。ということで「推薦本」には掲載しません。

 追記2:ついにDVDで「ハゲタカ」を見ました。土日で6時間。
感想というと・・・絶対原作の方が面白いです。これ本当です。