あらためてIFRS

アカアシカツオドリ撮影YT氏

 夏らしくなってきました。
この暑い中、ボディコンバットというエクササイズにも励んでいます。
 でもワイフ(ワイフって誰だよ?オヤジ!)に「ジャブもストレートも猫パンチだ!」といわれてしまいました。
くっそ〜。
 さて本題。企業会計・監査は金融資本市場のインフラです。
金融資本市場の国際化に伴いIFRS(アイファースと呼ぶ人が多いようです)の利用が世界に広がっています。IFRSとは国際会計基準審議会(IASB)がつくる国際会計基準です。
EUでは強制適用されており米国証券取引委員会も(SEC)2014年から2016年にかけて段階的にIFRSを強制適用する案を提示してしまったことから一気に世界標準になってしまいました。
 わが国でも財務諸表の国際的な比較可能性、金融資本市場の国際的競争力を確保するために、国際会計基準に基づく財務諸表の法定開示が避けられなくなっています。
 法定開示を国際会計基準に移行するには、わが国の会計基準国際会計基準の差異を解消しなければなりません。この動きをコンバージェンスといいます。
 現在はIFRS適用のための連結財務諸表規則等の改正が検討されている段階です。検討内容については企業会計審議会が「IFRS導入のロードマップ」とやらを公表しています。
同意見書によると法定開示は会計実務を考慮して上場企業の連結財務諸表を適用対象としています。
 2010年3月期の年度の連結財務諸表から任意適用が認められます。2012年ころに上場企業の連結財務諸表を対象とした強制適用と移行方法(段階的に移行するか一斉に移行するか)を判断するそうです。
 強制適用を判断した場合には、準備期間を考慮して、開始時期は2015年または2016年となりそうです。
IFRSを個別財務諸表に適用するか否かについてはこれからの検討事項だそうです。
いずれにしてもダブルスタンダードは避けられない気がします。
また難しくなりそうです。ああ困難よカムカム!
【今回の推薦本】
 辻井喬著「叙情と闘争 辻井喬堤清二回顧録
 私の世代にとっては、堤清二西武鉄道グループのアンチテーゼとしての印象が強く、セゾングループの総帥で辻井喬は、堤清二ペンネームだと思っていた。
 しかし本書を読んでいると文学者としての辻井喬が経営者の仮面を着けて無理をしていたのが“堤清二”だった気がしてしまう。
 でも、そこには経営者になりきれない「素直な堤清二」の焦燥感のようなものがある。
 この回顧録は筆者がアメリカに渡り「マッカーサー」や「アイゼンハワー」に会いにいくところから始まる。
 そして、その後登場する人物は小林一三(いちぞう)、三島由紀夫安部公房・・このなんとも不釣り合いな登場人物がふたつの顔をもつ著者を象徴している。でも好きだなこういう人。
http://www.amazon.co.jp/dp/412004033X/?tag=yahhyd-22&hvadid=20449893041&ref=pd_sl_75lj7qbkuw_e 
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)