ある社長「我が社の決算書はこの通りです。やっと利益が出ました。」
ある税理士「そうですか。ところで固定資産や在庫が随分、増えてますね。」
ある社長「そうなんです。固定資産は金型なんですが、商品点数が増えるとどうしても増えます。在庫は特注品といって、お客様の特殊な仕様に対応した商品が増えてしまいます。」
ある税理士「そうすると金型も特注品の金型ですか?」
ある社長「そうです。次の注文に備えて持っています。」
ある税理士「へ〜。そうなんですか。ところで、その特注品というのは、そんなに頻繁にリピート注文があるものなんですか?」
ある社長「いやあ、それはわかりません。あまり期待できないですな。」
ある税理士「社長、在庫や金型は棄てた方がいいんじゃないですか?税金を払ってまで持っておく必要がありますか?」
・・この税理士できます。因みに、私じゃありません。京セラの稲盛さんが税理士だったらこういうでしょうね。
【今回の推薦本】
井浦秀夫著「弁護士のくず」。いま私の一番のお気に入りの漫画、とにかく面白い。
ドラマにもなっているようですが見たことはありません。原作がいいから、ドラマも面白いのでしょうか。
主人公の九頭元人が皮肉っぽいセリフで核心に迫っていくストーリーは漫画の域を超えるリアリティーがあります。
弁護士が出てくる小説や漫画は、素人向けにやたらと正義感が強調された勧善懲悪ものが多いのですが、この漫画は人の本音や複雑な感情、本能や欲望がからんだ事件を弁護士の視点で紐解いていきます。
最後までおちゃらけて本音を見せないところが、デビュー当時「北野武」を彷彿させます。
弁護士だってそんな立派なものじゃない・・立場によって主張をコロコロ変える、というアイロニーが効いています。
あの単細胞で専門家としての良識に欠ける「橋下弁護士」も、この漫画を読んで勉強してほしいもんです。(私もそんなこと言えるほど立派な専門家じゃないか。失礼しました)
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)