リースってなんだ?

オオルリ撮影YT氏

リース取引の会計基準が変わることになり、会計や税務の実務がまた難しくなります。

 減価償却制度が2007年4月取得資産より大幅に改正されて、次はリース資産です。2008年4月以降のリース契約から会計基準法人税、消費税の取扱が変わることになります。

 今まで、リース契約は会計上も税務上もあまり意識しないで済んでいました。一部の例外を除いて、日本のリース契約のほとんどは、毎月支払うリース料を経費処理すれば会計上も税務上も問題がなかったからです。

 これが今度は契約の内容によって資産の売買処理になったり、今まで通りの賃貸借処理が認められたり、大企業と中小企業では取扱が異なったり、かなり複雑になってしまいます。

さらに会計と税務の取扱も違いが生じてしまうことになります。それらの取扱や法律の規定を理解するには、今まであまり意識してこなかったのですがそもそも「リース取引」とは何かを理解する必要があります。

 リース(Lease)を辞書で調べると「賃貸借契約, リース(貸し手が借り手に対して一定の期間, 資産の使用と占有を許す契約)」とあり、もともとは賃貸借契約全般を総称する言葉ですが、日本ではもう少し狭い意味で使われることが多いようです。

 例えば、ツタヤにいってCDやDVDを借りるのも賃貸借ですが、この場合は「レンタル」という言葉を使います。逆に高額の機械やコンピューターを導入するときに買取かリースか検討します。このときはレンタルではなくリースです。つまり「リース」という言葉は、主に物件を利用するためにリース会社を通じて資金手当をするという意味で使われています。

 リース会社はユーザーに変わって資産を取得して、リース期間を通じてリース料を収受することで投下資金を回収するので、取引の実態は金融取引です。

【今回の推薦本】

 田中森一著「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」。この本は文句なしに面白いです。ただ読み終わった後はもの悲しくもなりました。こんな本が出版されるとは思いませんでした。

さすが幻冬舎です、きっと見城徹さんの企画でしょうね。田中森一さんの話は魚住昭さんの本や「噂の真相」という雑誌で読んでいましたが、本人自らが語ってくれるとは思いませんでした。

 特捜のエース検事から、闇社会の弁護人となり、犯罪者として実刑判決を受けてしまう半生には息を飲む迫力があります。

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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)