合併や分割、株式交換、事業譲渡などを総称して「組織再編」といいます。合併とは2つ以上の会社がひとつになることです。
こう書くと簡単に聞こえますが、男女の結婚さえ大変なのですから、ふたつの大きな会社がひとつにるのは大変です。形はひとつになっても、実態はふたつのまんま、という例も多いようです。
男女が結婚しても、なかなかうまくいかないのと似ています。合併も結婚も、まずは相思相愛でないと駄目なようです。経済力がないため泣く泣くひとつになったり、強引にTOBをかけてむりやりひとつになってもうまくいきません。
合併とは逆に、ひとつの会社が分かれて別の会社になったり、会社の一部(事業や部門)が他の会社に吸収されたりするのを分割といいます。
これも男女の関係に置き換えると分かりやすくて、籍だけは残してあるが仮面夫婦の状態なら、別れて生計を別々にしたり、もっと相性のいい人とやり直した方がいいかも知れません。
ただ合併も結婚も、分割も離婚も気持ちの整理が難しく、複雑なのは共通しています。会計人や法律家などの専門家にとっても組織再編は難かしいです。
何故難しいのか考えてみたのですが、会社法と会計学と税法すべてに精通していないと、その全貌は理解できないからのようです。会社法は債権者保護を中心に考えるし、会計学は資本と利益を峻別を第一にしている、税法は課税するかしないかを重視します。
ほんとはもっと専門的なことを説明したいのですが、本日はこれまで。
【今回の推薦本】
松下幸之助著「道をひらく」。ご存知、松下電器の創始者の松下幸之助さんがPHP研究所の機関誌PHPに連載した短文の中から選んだ121篇が収録されています。
仕事で気分が滅入ったときなどに、少しずつ少しずつ読んでます。
「自分の仕事は、自分がやっている自分の仕事だと思うのは、とんでもないことで、ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。ここに仕事の意義がある。」
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)