流動資産って何?

サシバ撮影YT氏

 資産とは、会社が持っている財産のことで、現金・預金、製品、原材料、土地・建物、機械、車両などさまざまなモノがあります。

資産を大きく分けると、流動資産と固定資産及び繰延資産になります。流動資産とは、流れて動く資産と書きますから短期間のうちに回収されたり費用になったりする資産のことです。

現金や預金、売掛金受取手形などの営業債権商品などの棚卸資産、短期保有目的の有価証券、立替金や未収金、あるいは前払費用など将来費用に計上すべき性格のもので1年以内に回収されたり費用化されるものが流動資産とされます。

ただし売掛金でも相手先に問題があって回収に長い期間を要したり、回収見込みのないものは流動資産ではありません。流動資産に区分するか否かは、下記の基準で判断します。

正常営業循環基準:現金→棚卸資産→販売→売上債権→現金 という会社の通常の営業活動で販売するための商品や販売した後に受け取る受取手形や債権などの資産は流動資産と考えます。

■1年基準:上記の基準に該当しない資産について、決算後1年以内に入金期限が到来するものを流動資産とし、1年を超えて入金されるものを固定資産等と考えます。 
       
【今回の推薦本】

 城山三郎著「男子の本懐」。この本は以前にも推薦した記憶があります。城山三郎さんが3月に亡くなりました。城山さんがいなければ経済小説は随分と変わったものになっていたのではないでしょうか。

戦後の経済小説の一時代を築かれて、戦後民主主義が曲がり角を向かえたときにお亡くなりになった気がします。

 戦前の軍縮から軍拡への曲がり角に首相をしていたのが、浜口雄幸こと「ライオン首相」でした。浜口首相がテロにあってから、日本は坂道を転げ落ちるように軍部主導の政治に流れていきます。

 そして戦後民主主義の流れを変えた感のある首相は「小泉ライオン首相」でした。これも歴史の巡り合わせでしょうか。悲惨な戦争体験をもつ方が亡くなっていきます。

実体験で戦争の歴史を語れる方が少なくなるのは、自然の定めなのですが、最近の社会の流れに釈然としないものを感じます。

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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)