税理士のしごと

カケス 撮影YT氏

 税理士は、個人や会社の会計や税務申告に関するお手伝いをする仕事です。

 会計とは、金銭の収支や財産の変動、損益を記録、計算、整理して管理したり報告する仕事です。税務申告は個人や会社の税務上の利益(これを所得といいます)を計算して税金を正しく納めるしごとです。

 会計は経営に欠かせないものです。どのくらい売り上げて「どのくらい儲かったか」計算しないと経営はできません。そして個人も会社も儲かったら税金を払わなければなりません。これは憲法で定められた義務です。

 そのお手伝いをするのが税理士というしごとなのですが、税理士のしごとには、いつも大きな罠が潜んでいます。

「誰しも自分だけは特をしてみたい」という気持ちを持っています。税理士も「その願いを叶えてあげたい」と思っています。この気持ちがいきすぎるととんでもないことになります。

「どこまで許されるのか」というグレーゾーンに足を踏み入れたとき思わぬ失敗をしてしまいがちなのが現実です。

 もうお亡くなりなってしまいましたが、ある著名な税理士は、「法形式の形成可能性の乱用を戒めよ」と会計人を啓蒙されたそうです。身につまされます。

【今回の推薦本】

 矢部正秋著「プロ弁護士の思考術」。この本、示唆に富んでいます。まず驚くのは著者の情報収集力と論理的な判断プロセスです。なかに「何が起きるかわからない」からどうするか、という記述があります。これに対処できていない自分がふがいなく思えてしまいます。

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