上場日記(M&A その8)

カラムクドリ撮影YT氏

 もう春ですね。
仕事なんか投げ出して、鈍行列車で田舎にいってぽかぽかした小春日和の小道をのんびり歩きたいもんです。
さて今日は上場日記の続きです。
 法務監査、会計監査では以下のようなことを調査します。
法務監査
経営管理制度は整備されているか
・文書管理の状況
・経営権が異動した場合の諸契約の規定
・経営上重要な契約の内容
・組合の有無や労使関係など人事労務関係の調査
登録商標など知的財産のライセンス関係など
会計監査
・決算書の適正性と修正すべき事項
・資産負債の実在性の検証
・含み資産、含み負債の調査
・税務申告の内容と適正性
 これらの調査には収益分析と予測の検証は含まれないのが通常のようです。現況調査が主になります。
 私の仕事は、監査状況の報告と、収益分析などになりそうです。
【今回の推薦本】
 前田裕之著「ドキュメント 銀行
 「銀行業とは何か」という疑問に答え、これから銀行とどう付き合うべきかヒントを提供するのが本書の狙いだそうです。思えばバブル崩壊以来、「国際」と「国債」というふたつの「コクサイ化」の流れの中で日本の銀行は迷走を続けてきました。
 やっと金融秩序が落ち着いてきた感のある昨今、新たな金融体制を構築すべき時期にきているのでしょうか。

(このブログは毎週木曜日に更新予定です)