馬券払戻金の税金

富士山 撮影YT 氏

 暖かくなりました。
もうすぐ春ですね。
吉野の桜を見てみたい。
 さて競馬ファンに注目の馬券払戻金の税金について最高裁の判断が出たそうです。
馬券が当たって賞金をもらったときに「外れ馬券は経費になるのか」が論点でした。
 税務署は馬券払戻金は一時所得なのだから外れ馬券は経費にならない、と主張したのに対して納税者は雑所得なのだから必要経費だと争ったわけです。
最高裁の判断の要約
 イ 被告人が馬券を自動的に購入するソフトを使用して独自の条件設定と計算式に基づいてインターネットを介して長期間にわたり多数回かつ頻繁に個々の馬券の的中に着目しない網羅的な購入をして当たり馬券の払戻金を得ることにより多額の利益を恒常的に上げ、一連の馬券の購入が一体の経済活動の実態を有するといえるなどの本件事実関係の下では、一時所得ではなく雑所得に当たる。
 ロ 雑所得は、必要経費に当たる費用は収入から控除される。本件においては、外れ馬券を含む一連の馬券の購入が一体の経済活動の実態を有するのであるから、当たり馬券の購入代金の費用だけでなく、外れ馬券を含む全ての馬券の購入代金の費用が当たり馬券の払戻金という収入に対応する必要経費に当たる。
 う〜ん、やるなら長期間にわたり頻繁に馬券を買わなきゃいけないわけです。馬主や不動産賃貸業の課税もそうです。僕のような貧乏人には難しいですね。
【今回の推薦本】
 水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」
週間ダイヤモンドの2014年の経済書ベストワンとなったのが本書。
行き過ぎた資本主義が民主主義を破壊する。
資本主義はもう終焉を迎えている、というなんとも刺激的なテーマです。 
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