今日の写真は珍しく鳥ではありません。
いつもとは違った存在感がありますね。
さて本題。
会社には目的があります。
目的とは「何をするのか」ということです。
これは定款に書いてあります。
例えば「宝石の輸入販売」というようなものが目的です。
「猫を愛護する」というのは会社の目的にはなりません。
営利法人といって稼ぐために活動するのが会社だからです。
会社は目的のためにお金を調達して投入します。
事業活動をして、投入した以上の収益を上げて資金を回収します。
回収した資金をさらに事業に投入する、という活動を続けているわけです。
経営が順調だと資金量は徐々に大きくなっていきます。
それにつれて事業ボリュームも拡大していきます。
駄目な会社はお金が減る一方です。
お金の調達は借入金と資本金に大別されます。
借入金には利息を払います。
利息だけでなく、借入元本も定期的に返済しなければなりません。
配当は儲けから株主に払います。
儲けないと配当できません。
銀行には利息を支払い、さらに借入金の元金も返済しなければならないので大変です。
中小では配当を払うほど利益は出ません。
社長がひとりで資本金を払い込んでいる会社が多いです。
経理の役割は「お金の出入り」をコントロールすることです。
入金や出金手続をしたり、そのためのお金に関する情報を作成します。
経理は、経営の重要な役割を担っています。
経理の人は、まず会社の事業目的や経営理念を理解しなければいけません。
【今回の推薦本】
太田康夫著「地価融解」
ここ10年で不動産の性質は大きく変わった。
昔はキャピタルゲインを狙って長期に保有するものだった。
担保価値で評価され不動産を持っていれば信用が増し、土地の所有が資金調達力だった。
それが証券化という金融技術が導入され収益が利回りで表示されるようになり金融商品になった。しかし金融商品化には落とし穴があった。
本書は不動産の金融商品化の流れを整理し、日本経済の底流での構造変化を分析する。
面白いので一気に読める。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)