資産除去債務の税務(続)

ベニマシコ撮影YT氏

Solon「いま営業企画みたいな仕事までやってるんですよ」
K「えっ!Solonさんが営業とは思いもしなかったけど」
Solon「だから協力してよ。焼き肉おごるからさ」
K「おっ!焼き肉ですか。なんたって私はカルビ焼き定食ですね」
Solon「ところでさ、資産除去債務の税務なんだけど」
K「えっ、またですか?」
Solon「なんで税務では資産除去債務は認められないの?」
K「う〜ん。税務は債務確定主義といって、債務が確定しない限り損金として認めないという大原則があるんですよ」
Solon「なるほど実際に費用や損失が確定するまでは認めない、ということですね」
K「そうそう」
Solon「そうか、たとえば私がKさんに焼き肉をおごるよ。
といっても本当にご馳走するかわからない。
だから女房は領収書がないとお金を出してくれない。
これと同じか・・」
K「さすがSlonさん。税務は性悪説にたってるんですよ」
(もちろん、Solonさんは焼き肉をご馳走してくれました)
【今回の推薦本】
森生明著「会社の値段」
 初版が2006年なので、ホリエモン村上ファンドがまだ元気なころです。
このころからM&Aに対する日本人の意識は一気に変わった気がします。
多少、揺り戻しはありますが基本的な流れは変わりません。
特に買う側の意識は、タブーでも特殊なことでもなくなりました。
まるでマーケティングの一手法のように売り手を捜しています。
M&A仲介業者の市場は数少ない成長分野です。
 税理士もこの分野について最低限の知識は身につけておかないと時代遅れになってしまいます。何事もお勉強です。
・会社に値段をつけて売り買いする、という意味では株式の上場もM&Aも同じ
・将来にどれだけのカネを生み出すかによって値段が決まる。
これは、会社の値段のみならずどんな投資商品についても同じ
企業価値算定のスタンダード指標はEBITDA
(Earnings Before Interest,Taxes,Depreciation & Amortization)
イービットディーエーと読んだりします。
金利支払い前、税引前、償却前の利益」なので償却前営業利益のことです。
会社の値段 / 森生 明【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)