時価主義の矛盾

ホオアカ撮影YT氏

 不況になる。
 中小企業の資金繰りが悪くなる。 
 株も下がる。
 銀行の自己資本比率が下がる。
 貸し渋り貸し剥がしが起こる。
 さらに景気が悪くなる。
 業績の悪い会社は破綻する。
 ようやく景気がよくなる。
 ようやく株が上がる。
 銀行の自己資本比率が上がる。
 銀行の方針が変わって貸し出しを増やす。
 中小企業は借りたくもないお金を借りる。
 市中のマネーサプライが極端に増える。
 バブルになる。
 バブルが膨らみすぎて弾ける。
 不況になる。
 最近は、ずっとこの繰り返し。
 これじゃ本来の金融機関の存在意義がない。
 誰がこんな仕組みにしたんだろ。
 嘆いても始まらぬ。自分で身を守るしかない。

【今回の推薦本】

 北杜夫著「どくとるマンボウ回想記」

 とにかく中学生のころは「北杜夫」しか読まなかった。「幽霊」にはじまって「どくとるマンボウシリーズ」、「楡家の人びと」「怪盗ジバコ」から「さびしい王様」とにかく北杜夫の本なら手当たり次第に読んだ。

 先日、テレビで年老いた北杜夫を見たら、あの頃のように読みたくて仕方なくなってしまい、本書を購入した。年老いても北杜夫はやっぱり、北杜夫だった。中学時代にあこがれていたユーモアあふれるエピソードが綴られている。長生きして欲しいな。

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