赤頭巾ちゃん気をつけて

ゴロ ㅇㅅㅇ

 早いものでことし最後のブログです。
来週は年末年始の休暇なのでお休み。
 なんとなく思い出したのですが、10代のころ庄司薫に嵌ってました。若い人は庄司薫なんて知らないでしょうね。「赤頭巾ちゃん気をつけて」という本が「火花」くらい売れてた気がします。
 団塊の世代学生運動で燃焼つくした後で、キャンパスに戻った後の世代の寂寥感が漂っていて、じゃあ僕は何に燃焼すればいいんだろうというような、でもそれでも前に進まなくちゃ・・なんて感じ。
読んだこともなかった口語調の実感がこもった文体に魅せられました。
 どの業界にも街頭詩人派と書斎詩人派があって、街頭詩人は、とにかく自分の詩を読んでもらいたい。詩がいくつかできたら、すぐ詩集をつくって街頭に売りに出る。売れない場合は、自費出版してでも誰かに読んでもらいたい。
 書斎派詩人は、とにかく納得できる詩をつくりたい。何度も何度も書き直す。いくら書いても満足できない。どんなに理想を求めようとも、世の中に完全なものはないので常に悩み続ける。
 そんなことが書いてあったような記憶があります。なんで、そんなこと思い出したかなあ。ああそうか「寮生」を読んだからかあ。
【今回の推薦本】
 橘玲「読まなくていい本」の読書案内
 「読まなくていい本」といわれるる読みたくなるのが人の性ですが、これは逆説的な表現で、副題の「知の最前線を5日間で探検する」が本当のタイトルはようです。
知の最前線というくらいですから、いわゆる教養書です。
 教養のない私は、橘玲が書かないとまず読まない分野の本ですが、それだけにたまに読むと新鮮でもあります。本書で描かれる教養の世界は下記の五つです。
複雑系 2進化論 3ゲーム理論 4脳科学 5功利主義
(このブログは毎週木曜日に更新予定です。来週と再来週はお休みかなあ)