私は記憶力が悪く、すぐ人の名前を忘れてしまう大きな欠点があります。
親しい人と話をしていると、よく以下のような会話になってしまいます。
私「ほら、ほら浜口首相のときに金解禁をやった大蔵大臣、誰だっけ?」
友人「高橋是清?」
私「違う違う、ほらその前の大蔵大臣」
友人「宮沢喜一さん?」
私「そりゃ違うよ、宮沢さんはそんな年じゃないよ。だいたいいくつだよ。でも、その時代から大蔵大臣をやってても不思議じゃない雰囲気あるよね。う〜ん。誰だっけな。小説にもなったじゃない。誰の作品だったかな〜」
ところで「思いつくことは、考えることより尊い」という言葉があります。経営者に必要な能力は、幅広い経理経験や豊富な知識に裏打ちされた「直感力」なのだろうと思います。
情報社会の現在は大量の情報がめまぐるしく、交錯します。そのひとつ、ひとつを科学的に分析するのは理想的ですが、物理的に不可能です。
直感的に問題を発見できる能力を磨くことが必要だと思います。
【今回の推薦本】
城山三郎「男子の本懐」。城山三郎、清水一行、高杉良の企業小説御三家には昔、随分嵌りました。
冒頭の会話の大蔵大臣は井上準之介です。井上準之介は、その後血盟団事件で暗殺されてしまいます。
浜口雄幸首相も暴漢に襲われ、その怪我が原因でなくなってしまいます。
その後、日本は大東亜戦争へと雪崩れ込んでいきます。
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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)