著名な中小企業診断士のA先生が、会合で私に声をかけてくれました。
私もいちおう診断士の登録はしているのですが、A先生は私が20代前半のころから活躍されている大先生です。
A氏「栗山さん。税理士業務をされているそうですね。新しい会社に関与するときに、まず何をみますか?」
私「そうですね。決算書の貸借対照表をみます。」
A氏「どうしてですか。」
私「過去の営業活動の結果があらわれているからでしょうか。」
A氏「でもね〜。私には、税理士先生は、結局、いま会社をつぶしたら、いくらになるか・・ということばかり考えている気がするんですよね。」
私「たしかにそうですね。解散時の分配額を重視しますね。」
A氏「わたしなら、まず損益計算書の売上と粗利をみて、どうしたらもっと儲かるかを先に考えますね。」
私「税理士は疑い深いですからね。利益が出るまで経営者のいうことは信用しません。世の中、甘くないですから簡単に利益を出せるというのが信じられないんですよ。」
A氏「ほら、いまある財産を守ることばかり考えているじゃないですか。それで、よく顧問料を払って貰えるものですね。」
私「(くっそ〜。)そうですね。儲かる方法を考えずに、儲かった後にどうするか、を考えるのが税理士ですね。でも先生、私もいちおう診断士なんですが・・。」
【今回の推薦本】
ユン・チアン ジョン・ハリディ「マオ 誰も知らなかった毛沢東上・下」。
読むのに随分時間がかかりました。
漠然としか知らなかった毛沢東の実像が描かれています。この書籍が正確か否かは私には判断できませんが、それにしても中国共産党の歴史は「凄まじい」です。
スターリン、毛沢東、金日成、共産主義国家が同じような道をたどるのは、それが共産主義の宿命ということなのでしょうか。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)