税理士だから税法がわからない。
これってほんとです。税法にはなんにも書いてないからです。
例えばエクセルやアクセスをつくりこんで便利な帳票を印刷できるようにした・・。
ごく普通の仕事で税金に悩む人は少ないと思います。でも・・
「これはソフトウェアとして資産計上しなくていいのでしょうか?」
と質問されたら、どう答えたらいいのでしょう?
ソフトウェアの定義は税法には書いてありません。
ソフトウェアは無形固定資産と書いてあるだけです。定義は会計にゆだねていて「コンピューターに一定の仕事を行わせるプログラム等」とされています。
取得費については基本通達に次のような記載があります。
「自己の製作に係るソフトウエアの取得価額については、当該ソフトウエアの製作のために要した原材料費、労務費及び経費の額並びに当該ソフトウエアを事業の用に供するために直接要した費用の額の合計額となることに留意する」
税務の世界には魔物が住んでいるので、僕のように常識のない、税理士ほど税務がわからなくなるのです。
「そんなの簡単じゃん」と説明の出来る方がいたら、コメント下さいね。
【今回の推薦本】
森田真生著「数学する身体」
僕があこがれる理系の世界。ときどき理系本を読んでみては挫折してます。
本書は人類が手の指で数を数えた紀元前からの数学の歴史からチューリングと岡潔という数学者を対比しながら論じる「心」へ迫る数学の世界です。
「数学研究が即ち自己研究なのである」という達観に美学を感じます。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)