財産債務調書?

ウミアイサ撮影YT氏

 あかりをつけましょぼんぼりに・・・
この作詞サトーハチローだったのですね。
おもちゃのチャチャチャはご存知ですか?
んなことはともかく。
 確定申告の最中です。
今年から、なんともやっかいなのが「財産債務調書」
これまでの「財産債務明細書」が変更されて「財産債務調書」になりました。
それに伴い、提出しなければならない人は下記のように変更されました。
これまでは「総所得金額が2千万円を超える方」   ↓
2016年以降の申告から「総所得金額が2千万円を超え」かつ「資産総額3億円以上」または「保有有価証券1億円以上」の方
 提出者の要件は緩和されるかわりに、一部ペナルティを課されるようになり、記入方法も細かく、煩瑣になりました。提出がない場合は税務署からの提出要請もかなり厳しくなるようです。
 この書類を作成するのって相続税の申告と似たような作業になりますので、かなり大変です。まだ「財産債務調書」は「国外財産調書」とは違い、提出しなかっただけでの罰則はありませんが、記載すべき財産等に関して申告漏れが生じた場合には、過少申告加算税や無申告加算税が5%加重されることとなっています。
 この調書を見ると・・・今年の儲けは、どんな財産で残したかが分かります。差引すると使った金額もわかるわけです。
 つまり高額所得者の確定申告が高度な「複式簿記」になったわけです。マイナンバーといい財務省は偉大ですよね。
【今回の推薦本】
 清水真人著「財務省と政治
 五五年体制とともに崩れてしまったのは派閥政治だけじゃなく、この国の「中枢」である官僚体制であり、かつての陸軍参謀本部のような最強官庁だった大蔵省の支配体制も崩れてしまったようです。
 しかし、それでも財務省はゆるぎなくこの国の「中枢」であり今後も財務省と政治の位相が行く末を決めるのだと思います。

(このブログは毎週木曜日に更新予定です)