IFRS襲来

アトリ 撮影YT氏

 週間ダイヤモンドの回し者じゃないけれど、7/18号のダイヤモンドの特集は読み応えがありました。
 会計に携わる方は必見です。

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 会計業界に、また「黒船」が襲来するようです。
 黒船というより「蒙古襲来」に近いかも知れません。
 思えば会計業界にとって「文永の役」は2000年以降の会計ビッグバンでした。
 「連結主体の開示」、「キャッシュフロー計算書の導入」、「税効果会計」、「減損会計」など新しい会計基準が続々と導入されました。
 そして今度は「弘安の役」で「国際会計基準 IFARS(アイファース)」の強制適用が待っているわけです。
 今の時代は神風は吹かないし、北条時宗もいないので、受け入れるしかありません(とネガティブな表現じゃだめですよね)
 これに対応するのは当然な気もするんですが、世の中そう単純でもないのが難しいところだと思います。
 スポーツの国際的ルール変更の際には、各国の利害や思惑が絡んでいて、その主導権を握った方が有利になるのは常識だし、柔道や水泳を見てもその影響は小さくありません。
 会計基準だって事情は同じようです。
 でもまあ内部統制もそうですが、大きく変わる時には早く適切に対応したところだけが生き残れるわけで、変化をチャンスとたくましく考えたいものです。
 困難よカムカム、困難よカムカム。

【今回の推薦本】
 櫻川昌哉著「経済を動かす 単純な論理」
 この本はいいです。複雑な世界経済を思いっきり単純にしてわかりやすく説明してくれます。
 それでいて単なる初心者本でもありません。
 「経済の本質をとらえて、全体像を明らかにしてくれます」
 思えば経済の基本は「需要」と「供給」で、そのバランスが崩れると「リスク」と「バブル」が顕在化する。
 「リスク」と「バブル」の本質を見極めると世界経済がわかる。
 バブルは常に存在する。金融危機が起きて、不動産もファンドも商品市況も下がった。
 その結果バブルはどこにいったか・・・答えは「国債にいった」
 次に弾けるのはアメリカと日本の国債のような気がするのは杞憂でしょうか。
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/433497564X/otsukaresam-22/ref=nosim
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)