Aさん「同業のBさんが業績が不振なので再建に協力してくれないか、といってるんですが。もともとはすごくいい会社なんですよ」
税理士C「まずは実態を調査してみなきゃいけませんね。それで、いつくらいまでに結論をださなきゃいけないんですか?」
Aさん「3ヶ月以内には結論を出してほしいといってます」
税理士C「それは3ヶ月くらいで資金が行き詰るので、“なんとしてでも資金調達したい”というのが本音でしょうね。」
Aさん「でも決算書を調べて、問題なければビジネスチャンスともいえますよね」
税理士C「ところが未上場の会社が資金詰まりを起こしている場合は、決算を粉飾していたり、債務を簿外にしてるリスクが高いので再建型の支援は難しいのが常なんですよ」
Aさん「じゃあ、どうすればリスクを避けられるんですか?」
税理士C「新しく会社を設立して、その会社に事業譲渡してもらう方法も考えられますね」
Aさん「でもそれじゃ、元の会社はどうなっちゃうんですか?」
税理士C「整理することになるでしょうね」
Aさん「それじゃBさんが可哀想です。なんとか資金援助してあげたいのですが・・」
税理士C「でも借金をしたのはBさんですよね。どうしてAさんの会社が返さなきゃいけないんですか?それに返してもらえそうにない人に会社からお金を貸すのは、従業員や株主の方たちに対する裏切りでもあるのじゃないでしょうか。これを背任といいます」
Aさん「Cさんって案外冷たいんですね。見かけによらないな〜」
税理士C「いえいえAさん、Aさんが個人的にBさんに貸してあげるなら、何の問題もないし、私も人として麗しいと思いますよ」
Aさん「Cさんそりゃ無理だよ。だって女房が“うん”という訳がない」
【今回の推薦本】
ベンジャミン・フルフォード著「ベンジャミン・フルフォードのリアル経済学」
通常の経済書を何冊か読んだ後なので、「こういう視点で見ることもできるんだ」という小さな驚きを感じます。非常に刺激的な視点で経済社会を論じます。
「温暖化防止派というと、いかにも良識のある市民のような印象を受けるが、必ずしもそうではない。むしろ、反戦争派、反石油派というポジションに立ち、原子力産業を支持している派閥とみたほうが正しくとらえることができる。つまり石油をはじめとする炭素エネルギーからの脱却を促進し、原子炉をたくさん売ることを目指している」
私には、その真偽を判断する能力はありませんが、スティグリッツ教授の本などを読むと、ブッシュ大統領は石油資本主義のテロ戦争派というのは真実のような気がします。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)