政治家の減損処理

シマエナガ撮影YT氏

Solonさん(以下Sさん)と老舗のバーにやってきました。

何でもGHQのマッカーサーのころからあるという老舗のバーです。

Sさん「僕はマティーニ!ねえ、ところで“減損処理”って何?」

私「私も同じものをください。えっ?ひょっとして会計の“減損処理”の話?流石に渋い話題ですね〜」

Sさん「例えば株の“減損処理”と“時価評価”は同じなの?」

私「金融商品会計基準というのがあってね・・売買目的の有価証券などは原則は時価で評価することになったんだ、これが時価評価だよね」

Sさん「僕はマッカランをストレートで。それで減損処理って何なの?」

私「じゃあ私もマクラン・・うん?違う?すまん、え〜っとマックラン。えっ?ハンバーガーじゃない。じゃあキリンの一番搾りでいいや。えっ、ない?Sさん、私は日本酒党だから、何を頼んだらいいかわからないや。

 まあ時価評価する資産以外の資産で時価が極端に下落した場合に認識するのが減損・・酔ってきたよ・・これであってるのかな〜」

Sさん「ジンフィズでも飲んだら?ふ〜ん、じゃあ時価評価する資産以外で損失が生じたときに損失を計上するということか・・それでどんなときに減損を認識するの?」

私「じゃあジンフィズください。Sさん、また分かっていて質問してる?まあいいんだけど、有価証券の減損処理の要否は“著しい下落の判定”と“回復可能性”の2つの判定プロセスがあってね・・」

Sさん「ふんふん。わかってきたよ。つまり福田内閣みたいに支持率が急激に下がって回復する見込みがない場合は“減損を認識する”となるわけだね」

私「うっ・・福田内閣は、たしかに回復可能性はないかな〜。う〜ん例えとして適切なような、違うような・・・。でもさあ、それをいっちゃうと日本の政治家は、ほとんど資産価値がなくなっちゃうんじゃない?うん、それが実態?

 う〜んSさん今日は厳しいね。じゃあオイラは次はバーボン。えっ銘柄?Sさん教えてよ・・。えっ何年もの?じゃあ僕の生まれた年の・・。そんなのない・・。う〜んバーテンさんのお薦めでいいや・・」

私「Sさん。今日はSさんと同じものを飲んでるよ。今度、バーにくるときは、“レモンハート”を読んでからくるからさ・・。」

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【今回の推薦本】

 吉川洋著「構造改革と日本経済」
 後期高齢者の医療制度の問題もあって、すっかり構造改革熱が冷めてしまった感があります。この時期にあらためて構造改革の本を読んでみました。

 まだまだ日本は構造改革が必要なのに政治は迷走を続けるばかりです。そぞろ息を吹き返しつつあるバラマキ政策、誰も手をつけようとしない社会保障費と国債・地方債。消費税率をあげれば、問題が解決するかのような議論の単純化・・。

 筆者は構造改革には「どのように生産するかという効率性」の問題と「生産物をどのように分配するかという公平性」の問題があり、単純に「弱者切り捨て」と単純化することの危険性を指摘します。高度成長期の池田勇人は以下のように論じています。

「乏しきをうれえず、均しからざるをうれえる式の戦時非常経済意識ないしは停滞的封建経済的意識が底流をなすかの考え方には賛成しかねる。経済を拡大し総生産を増加していく過程において格差の縮小をはかるべきであろう」
都留重人が月給二倍論を「弱者切り捨て」と批判したことについて)

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(このブログは毎週木曜日に更新予定です)