海外からの旅行者に対する免税

ジョウビタキ撮影YT氏

事務所に電話質問がありました。

Aさん「海外から日本に来た方がWiiを買いたいと言ってるのですが」

私「なんですか、そのウィ〜ッというのは?」

Aさん「えっWiiも知らないですか?任天堂のゲームですよ。それで、消費税は払わなくてもいいはずだ、というのですが本当ですか?」

私「な〜んだ。例のゲーム機ですか。私は子供にはゲーム機は買ってあげない主義なんですよ」

Aさん「そんなことは聞いてません。ところで消費税は預からなくていいのですか?」

私「そうでした、消費税ですよね。確かに”海外からの旅行者に対する免税”という制度があるのですが、そのためには輸出物品販売場の許可を受けて、販売の時に特別な手続きをしなくちゃいけないんです」

Aさん「じゃあ今回は消費税をとらないと私が損をする、ということですね。ところで、どうしてそれを早く教えてくれなかったんですか?」

私「あの〜。Aさんとはこの電話が始めてですよね?」

Aさん「あっ、そうでした。ネットで調べて、いきなり電話したんでした」

ガッチャン・・。プッ〜。プッ〜。

私「ところで、だれだったんだろ・・・」

【今回の推薦本】

 猪瀬直樹著「欲望のメディア」

いつもご指導をいただいている博学のT氏からいただいた本です。

「最近、歴史に凝ってます」とメールに書いたら「歴史って、どの時代の歴史なの」といいながら、くださいました。

長いお付き合いなので、よく分かっています。何々時代なんて答えたら、博学なTさんは「まってました」という感じで質問攻めにして、私の教養のなさを嘆いてくださるわけです。

 さて、この本は戦後から始まったTVの歴史を解き明かしてくれます。

1990年の作品ですが、とにかく面白いです。

 インターネットがアメリカで国防用コンピュータネットの通信網から発達したのは有名な話ですが、TVが米軍基地を相互に結ぶ反共戦略としての総合通信網の一環として登場した・・という事実は、この本を読んで始めて知りました。

 有名な大宅壮一の「一億総白痴化論」が雑誌に掲載されたのは昭和32年だそうです。もう50年も経つのに、まるで現在のTV番組をを批評しているみたいです。

「今日のマスコミのあり方を見るに、大衆の喜びそうなものには何にでも食いついていく。そこには価値判断というものがない。量があって質がない。この傾向は新聞、雑誌、放送テレビと、より新しいものに進むにつれて激しくなる。テレビにいたっては紙芝居同様、いや紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりとならんでいる。ラジオ、テレビというもっとも進歩したマスコミ機関によって”一億総白痴化”運動が展開されているといってよい」

http://www.amazon.co.jp/%E6%AC%B2%E6%9C%9B%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%BF%91%E4%BB%A3-%E7%8C%AA%E7%80%AC%E7%9B%B4%E6%A8%B9%E8%91%97%E4%BD%9C%E9%9B%86-%E7%8C%AA%E7%80%AC-%E7%9B%B4%E6%A8%B9/dp/4093942374