忙中閑あり

エゾフクロウ撮影YT氏

 自分を戒めることわざですね。忙しいのは気持ちの問題です。毎日、24時間身動きがとれないほど忙しいわけはありません。ただ単に気持ちに余裕がなくなっているだけです。

 わかっちゃいるのに、自分をコントロールできません。焦らずに、すべきことを淡々とこなすべきなのに、それができません。すべて気持ちの問題です。忙しいと思う気持ちで冷静さを欠いてしまい、対処を誤ってしまうのが常です。

 でもなあ、どーすりゃ、自分をコントロールできるんだろ・・。

鍛錬、鍛錬、鍛錬でしょうか?

それとも、「な〜んにも考えない」という瞑想でしょうか?

う〜ん。

んなこと考えてたら玄侑宗久の本にこんな一節がありました。

『突発的な出来事も、全て「ご縁」だと思いませんか。

その「ご縁」に沿ってみることで、自分では想いもかけなかった流れが見えてくることもあります。

全ては「已むを得ないこと」です。

つまりああしてやろうこうしてやろうという作為を離れ、已むを得ない必然の流れに身を任せ、自然のままの「中」を養うことが最上の道だというのです。』

なーるほど・・。

今日も独り言になってしまいました。

【今回の推薦本】

 見城徹著「編集者という病い」。この鋭敏で、必死で、薄命そうな感受性、久しく忘れていました。そして、毎日、数字という現実的な仕事に追われている私には、この本の世界はもう絶えられなくなっている気がします。

 切なくて、刹那的で、そして抑えきれない衝動や劣等感を抱えながら、編集者として創り上げていく作品には、なんともいえない迫力があります。

書斎派詩人だった(ほんとかよ)ころを思い出します。

http://www.amazon.co.jp/%E7%B7%A8%E9%9B%86%E8%80%85%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%97%85%E3%81%84-%E8%A6%8B%E5%9F%8E-%E5%BE%B9/dp/4778310500

(このブログは毎週木曜日に更新予定です)