収益性を考える上での金利概念に「リスク・フリーレート」という言葉があります。
フリーとはタックスフリー(免税)などに使われるフリーなのでリスクがない利率、ということになります。
なんのリスクがないかというと、貸倒になるリスクがないということです。
リスク・フリーレートとは貸倒になる危険性がない債券に投資したときの得られる運用利回り、ということになります。
貸倒リスクのない債券ですから、他の貸倒リスクのある債券に投資したときには、リスクプレミアムがついて、もっと高い利回りでの運用が見込めることになります。
ところで、このリスク・フリーレートは実務的には10年もの国債の利回りを使うそうです。
ここで、ひねくれ者の私は、財政状態を考えて「国債がリスク・フリーというのは、ほんまかいな?」と疑問を抱いてしまいます。
もっとも、ある財政学者の話では、国債を発行するというのは、既に増税したのと同じ効果を持っているので、国債を国内で消化できている間はリスク・フリーなのだそうです。
な〜るほど、思い当たる節がありますね。
【今回の推薦本】
たまには専門書,関根愛子著「企業結合会計の知識」。
これ、分かりやすいです。このあたりは税理士には苦手な分野です、この本を読んで実にすっきりしました。
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)