続・ある経営者との会話

 前回の経営者との話の続きです。起業したてのある若手経営者と話をしていて前回の会話を思い出し、少し偉そうに知識を披露します。

私「社長、将来は上場を目指しましょう。まず、年間1億か2億の利益を出せばいいんですよ。月に5千万円売って4千万使えば年間1億円の利益です。そう難しい話じゃありません。」

若手経営者「な〜るほど。分かりました。じゃあやりましょう。」

私(すこし動揺して)「え、や、やるんですか?」

若手経営者「かならず、やりますんで〜。ただ、まだ上場を目指す気はありません。それぐらいの利益は出してみせます。ところで役員報酬っていうのはどれくらい取ればいいんでしょうか?」

私(動揺を隠して)「まずは高額所得者として公示されるくらい取らなきゃいけません。年収3千万くらいでしょうか。」

若手経営者「分かりました。おっしゃる通り・・やりますんで〜。」

私(かなり動揺して)「え、や、やるんですか?」
・・・普通の経営者は〝頑張ります〟と答えるのにな〜。

それで実際にやってしまうのですから、経営者という人種は、どうも税理士という人種とは違うようです。

【今回の推薦本】

『数学を使わない数学の講義』小室直樹著は、かなりお勧めです。腰巻きに記載の通り、まさしく論理的発想のバイブルです。(ワック出版)
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