月次決算の報告

レンカク撮影YT氏

 経理の仕事は実務がいっぱいあるので大変です。
「残高を合わせるのに精一杯」という方もいると思います。
でも、それでは「経理のプロ」にはなれません。
 決算書をつくって経営者に報告するのも経理の仕事です。
経営者に報告するときは、次のような工夫が大切です。
(ア)要約表をつけましょう
 経営者はとても多忙です。
決算書を細かに「読む」時間はありません。
見てわかるようにしましょう。
たとえば要約表を作成して、財政状態や損益状況が分かるようにまとめます。
表やグラフを利用するのもいいかもしれません。
(イ)見て分かること
 数字だけが並んでいる資料を読むのは、苦痛ですよね。
表形式にしたり、強調すべき箇所には印をつけるなど、工夫しましょう。 
予算を達成している場合は○
達成率が95%以上の場合は△
95%以下は×
などの記号をつけるのもいいかもしれません。
 増収、増益など良い傾向には↑
 減収、減益など悪い傾向には↓
などの記号をつけることなども考えられます。
(ウ)決算書を読む
 月次決算書は、まず経理部の管理者や責任者が「よく読みましょう」
売上が落ちている場合は、その原因を調べてみましょう。
どの製品の売上が落ちているのでしょうか?
売上数量が減っているのでしょうか?
価格が下がっているのでしょうか?
それとも、その両方でしょうか?
どの地域の売上が落ちているのでしょうか?
どの得意先の売上でしょうか?
売上という勘定科目だけ見ていても分かりませんね。
 さてわかったことをまとめてみましょう。
これが「月次のコメント」です。
【今回の推薦本】
リチャード・マグレガー著「中国共産党 支配者たちの秘密の世界」
 出版社は草思社です。たしか草思社は一度つぶれた(?)会社ですが、最近はなかなかいい本をだしてくれます。
 中国本は数あれど、トウ(漢字がでない)小平以降の中国共産党の実情を知るには本書がいちばん参考になる気がします。それにしてもトウ小平はすごい人物でした。
 天安門以降の共産党のトップは江沢民胡錦濤と続いて次は習近平です。
習近平中国共産党はどのように変貌していくのでしょうか・・
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