ああ節税

キマユツメナガセキレイ撮影YT氏

 今週いいなと思った格言
「試行錯誤」どころか「試行錯誤・錯誤・錯誤」によって学ぶ
(バックミンスター・ミラー)
 誰しも余分な税金は払いたくありません。でも「うまい儲け話」が、ほとんど詐欺のように「自分だけが得をする節税策」はありません。
 巷には節税をうたった本が星の数ほどありますがほとんどが「使えない」か「みみっちい節税」で期待外れのものしかありません。「実効的な節税策は限られている」のが現状です。
 この文章も「奇策や妙案はほとんどない」という前提で読んでいただけると助かります。
(逆に「奇策や妙案」をもってくる方は、ほとんどが報酬目当ての脱税幇助者です)
1.節税するということ
 個人が負担するのは所得税と住民税です。住民税は所得税が決まると自動的に決まります。従って所得税の計算方法を知らないと節税できません。所得税は下記の算式により計算します。
 (所得金額−所得控除)×税率−税額控除=所得税
 税率は所得が大きくなると大きくなります。これを総合課税方式の累進課税制度といいます。
ただし、この算式にはいってこない所得があります。この算式に入ってこない所得を分離所得課税の所得といいます。分離課税となるのは下記の所得です。
 利子所得、上場会社の配当所得、株式の譲渡所得、退職所得、不動産の譲渡所得
分離課税の所得は、大雑把にいうと下記の算式により計算します。
分離課税の所得×税率=所得税
総合課税と違って税率は一定の税率です。高額所得者の方は分離課税の方が税率が低くなります。

 税率は法定されているので、この算式から節税策は下記の3つの方法しかないことがわかります。
1)所得を減らす
2)所得控除を大きくする
3)税額控除を大きくする
(たぶん続く)
【今回の推薦本】
 逢沢明著「金融パニック」
 前著「国債パニック」の続編で国債破綻後の状況と資産防衛法。
株高と円安に浮かれている今だからこそ読んでおくべきだと思います。
ゲーム理論で語る論旨は単純明快です。
 日本の歳出総額はリーマンショック以前は80兆円ですが近年は100兆円を超えています。消費税増税も「焼け石に水」というのが実態です。
http://www.amazon.co.jp/%E9%87%91%E8%9E%8D%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF-%E5%9B%BD%E5%82%B5%E7%A0%B4%E7%B6%BB%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E4%BA%88%E6%B8%AC-%E9%80%A2%E6%B2%A2-%E6%98%8E/dp/4761270586/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1432167098&sr=1-1&keywords=%E9%87%91%E8%9E%8D%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)