さて税制改正大綱

シメ撮影YT氏

 あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
ということで今年最初のブログです。
今年は訳あって元旦の深夜から救急車に同行、なんとも波乱な幕開けとなりました。
僕の身体が悪くなったわけではないです。悪いのは性格だけです。
おみくじが「末吉」だったのが救いです。そう、これからいいことあるさ。
 仕事始めにぼちぼち税制改正大綱を読み始めてます。
まだ若かったころ山本守之先生などから学んだのは、まず社会経済がある。
その経済活動の結果生じた儲けについてどのように課税するか、それが税法だ。
ということでした。
 どうも最近の税制改正は「税法で経済活動を変える」という趣旨になっているようでいただけません。例えば、こんな記述が目立ちます。
・法人事業税においても、新たに所得拡大促進税制を導入し、企業の賃上げを力強く後押しする。
・結婚、出産、育児を後押しするために一括贈与の非課税措置を講ずる。
 注目の「消費税の軽減税率制度」は「税率10%時に導入する」
いよいよもって複雑怪奇な帳簿方式の複数税率制度になるわけです。
マイナンバー制度と合わせて、とにもかくにも実務家泣かせの税制改正が続きます。
【今回の推薦本】
 富岡幸雄著「税金を払わない巨大企業」
 税務会計学会の重鎮ともいえる富岡名誉教授が遺言として著したという渾身の問題提起の書です。筆者は売上税が廃止になったころのオピニオンリーダーともいえる税務の専門家でした。
 国際競争のために、法人税率を下げるというけれど・・
大企業はたいして税金を払ってないじゃないか、というのが結論。
これ、事実だと思います。
税の裏も表も知り尽くした著者だから書ける告発の書です。
http://www.amazon.co.jp/%E7%A8%8E%E9%87%91%E3%82%92%E6%89%95%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E4%BC%81%E6%A5%AD-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AF%8C%E5%B2%A1-%E5%B9%B8%E9%9B%84/dp/4166609882/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1415578911&sr=1-1&keywords=%E7%A8%8E%E9%87%91%E3%82%92%E6%89%95%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E4%BC%81%E6%A5%AD
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)