上場日記(経理要員)

シノリガモ撮影YT氏

 涼しくなりましたが、毎週のように台風が来ますね。
お洒落な長靴を買いたいなあ。
さて今日は久々に上場日記の続きです。
前回は仮払だけの現金出納帳の話でした。
 ライズ社の申告期限は7月です。できているのは現金出納帳だけです。
しかもそこに記載されている勘定科目はすべて『仮払金』です。
上場しようとしている会社です。売上は急成長しているようです。
社長に直訴です。
私「経理の現状を見てきました。とても上場を目指している会社とは思えません。パソコン1台ありません。使えそうな人もいません。回収できそうにない仮払金がかなりありそうです。」
社長「えっ!仮払金が回収できないのですか!(一瞬まずいなという表情。動揺を隠すように続けます)経理体制はばっちり立ち上げます。人も採用しました。必要なものはすべて買います。先生、大丈夫です。安心して下さい」
私「もう人は手当していただけたのですか?実務経験はある方でしょうか?」
社長「とりあえず、この中から選んでください。」
 社長が4、5通の履歴書を私の前に並べていきます。すべて新卒の社員です。
簿記の有資格者もいません。目の前が暗くなってきます。
(この日記はフィクションです)
【今回の推薦本】
 鈴木博毅著 「超」入門 失敗の本質
 大東亜戦争の日本軍の組織論を分析した名著「失敗の本質」
僕も読みましたが、かなり難解でした。
本書はその「失敗の本質」を易しく解説したダイジェスト版の位置づけ。
読みやすく、失敗の本質を仕事で役立たせることができるように執筆しています。
 思えば日本の会社は改善活動ばかり強調で会社全体のグランドデザイン(戦略)に欠ける傾向がある気がします。
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E8%B6%85%E3%80%8D%E5%85%A5%E9%96%80-%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%B3%AA-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BB%8D%E3%81%A8%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E5%85%B1%E9%80%9A%E3%81%99%E3%82%8B23%E3%81%AE%E7%B5%84%E7%B9%94%E7%9A%84%E3%82%B8%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%9E-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E5%8D%9A%E6%AF%85/dp/4478016879/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1406779295&sr=1-1&keywords=%E3%80%8C%E8%B6%85%E3%80%8D%E5%85%A5%E9%96%80%E3%80%80%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%B3%AA
(このブログは毎週木曜日に更新予定です)